【解説】3月末の少年非行等概況―道警
(解説 2017-04-26付)

 道警本部少年課は、ことし三月末における「少年非行等の概況」をまとめた。検挙・補導された非行少年は、三月末時点で二百八十五人(うち女子五十二人)となり、前年同期に比べ三十二人、一二・六%増加した。

 内訳は、刑法犯が四十人増の二百五十五人(うち女子四十五人)、特別法犯が八人減の三十人(同七人)。

 飲酒、喫煙、深夜はいかいなどの非行少年に該当しない不良行為少年は、二百二十九人、一三・五%減の一千四百六十二人(うち女子四百十四人)が補導された。

 刑法犯少年を罪種別にみると、窃盗犯が二十一人増の百五十六人で、全体の六一・二%を占め、その手口別では、万引きが二十八人増の百二十一人で、最も高い割合(七七・六%)を占めた。

 また、学職別では中学生が三十人増の七十九人、小学生が二十一人増の六十三人で、ともに前年に比べ大きく増加。小・中学生で全体の五五・七%を占めた。高校生は十三人減の五十八人だった。このほか、その他の学生が六人増の十七人、有職少年が四人増の二十八人、無職少年が八人減の十人。

 特別法犯で検挙された三十人の法令別内訳は、児童買春・児童ポルノ禁止法が五人減の十一人、売春防止法が二人増の四人など。 

 一方、少年の福祉を害する犯罪、福祉犯の検挙人員は六十八人で、十八人、三六・〇%増加。被害に遭った少年は十一人多い四十二人で、このうち、児童・生徒・学生は三十八人で被害者全体の九〇・五%を占めた。

 コミュニティサイト等(出会い系サイトとコミュニティサイト)を利用して福祉犯の被害を受けた少年は四十二人中二十五人で、前年同期に比べ十一人、七八・六%増加した。

(解説 2017-04-26付)

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