【解説】子どもに対する前兆事案―9月末
(解説 2017-10-23付)

 道警本部がまとめた「子どもに対する前兆事案の届出受理状況」によると、九月末で八百八十八件受理し、対前年同期比百九十三件増加した。

 前兆事案とは、子どもと女性を対象とする性犯罪などの凶悪犯罪の前兆とみられる声かけやつきまといのこと。

 道内における九月の受理状況は、十三件増の九十二件。一月からの累計は、百九十三件増の八百八十八件となった。

 態様別では「声かけ」が三百四十一件で全体の三八%と最も多く、「つきまとい」が百四十四件で一六%、「容姿の撮影」が百三件で一二%、「痴漢、身体接触」が百二件で一二%、「身体露出」が八十九件で一〇%など。

 発生時の子どもの状況は「登下校時」が三百九十四件で四五%、「遊んでいるとき」が百六十二件で一八%、「習い事、友人宅、買い物などへの行き帰り」が七十三件で八%など。

 発生時間帯は「午後三時台」が二百四十九件で二八%、「午後四時台」が百八十二件で二〇%、「午後二時台」が百五十六件で一八%と、下校時間帯の午後二~四時が全体の七割近くを占めた。

 発生場所は「道路(通学路を含む)」が六百十三件で六九%と最も多く、「公園」が百三十五件で一五%、「建物の中(店舗・マンション通路など)」が五十八件で七%など。

 発生時に子どもがとった行動は「自宅に逃げる」が百五十八件で一八%、「その他の場所に逃げる」が百三十七件で一五%など。

 九月中に発生した事案で、発生後三十分以内に通報があったのが二九%にとどまった。早期通報によって、警察官を現場に急行できることから、道警本部では、子どもから不審者の話を聞いたとき、速やかに通報するよう呼びかけている。

(解説 2017-10-23付)

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