【解説】高校卒業程度認定試験

（解説 2017-11-09付）

　文部科学省は七日、二十九年度第二回高校卒業程度認定試験出願状況を公表した。全国の出願者数は一万二千二百七十九人。本道からは、三百八十六人が出願した。

　この試験は、様々な理由で高校を卒業できなかった人の学習成果を適切に評価し、高校卒業者と同等以上の学力があるかどうかを認定するもの。従来、大学入学資格検定として行われていたが、十七年度から高校卒業程度認定試験に変更された。合格者は、大学・短大・専門学校の受験資格が与えられる。また、高校卒業者と同等以上の学力があると認定され、就職や資格試験などに活用できる。

　二十九年度第二回試験の出願者数は一万二千二百七十九人（男六千二百六十一人、女六千十八人）で、二十八年度第二回試験に比べ、二百四十四人、一・九％減少した。

　第二回試験の出願状況を最終学歴別にみると、高校中退が五千六百七十一人で全体の四六・二％を占めた。次いで、定時制・通信制高校在学が二千五百六十一人で二〇・九％、全日制高校在学が一千七百五人で一三・九％、中学校卒業が一千六百三十五人で一三・三％、その他が六百十七人で五・〇％、高専中退が九十人で〇・七％。

　都道府県別では、東京都が一千九百六十八人と最も多い。本道からは三百八十六人が出願した。

　第一回試験（八月実施済）を合わせた二十九年度の出願者総数は、全国で二万四千七百十三人（男一万二千七百十七人、女一万一千九百九十六人）。本道は七百五十人だった。

　第二回試験の試験日は十一・十二日。会場は全国の都道府県四十七会場と矯正施設（少年院、刑務所など）九十四会場。本道では、札幌市内アスティ４５の会議・研修施設ＡＣＵ―Ａで行われる。

(解説 2017-11-09付)