地域に愛される大学へ 道教大函館校 創立110周年式典( 2024-10-18付)
道教育大学函館校110周年
【函館発】道教育大学函館校は9月下旬、ホテル函館ロイヤルシーサイドで創立110周年記念式典を執り行った。同大関係者や教育関係者ら112人が出席し、110年の節目を祝った。
明治9年に開校した官立函館小学校教科伝習所を前身とし、大正3年に道函館師範学校として開校。師範教育令、国立学校設置法などによる時代や法令の変化とともに改称を重ねた。
教員養成課程に加え、国際地域学科、芸術・スポーツ文化学科を設置し、地域の特色を生かした学びを提供している。
この日、同大の木村育恵キャンパス長事務代理が式辞に立ち、各専攻で得られる学びや人材育成の目標を説明。「110周年の節目に当たり、地域に愛され、地域に必要とされる道教育大函館校として、さらなる努力を紡いでいく」と伝えた。
田口哲学長は、同大函館校を「道南地域を中心に優秀な教員を輩出し、北海道の教育を支えてきた」とし「今後も地域社会の発展に貢献できる人材を育成していく」と力を込めた。
来賓を代表し、大泉潤函館市長、渡島教育局の山下幹雄局長が祝辞に立った。大泉市長は同大函館校の特色ある教育活動に触れ「南北海道の様々な課題解決に貢献しており、今後も地域の大きな力になることを期待している」とたたえた。
山下局長は「建学の理念を脈々と受け継ぎ、時代の在り方に応じた教育を推進し、全国や全道に発信する質の高い実践が積み重ねられている」と、本道教育発展への寄与に謝意を示した。
このあと、公益財団法人萩原学術振興財団の萩原義昭代表理事、同大函館校の卒業生らによるトラベリングバンド「ひのき屋」、一般財団法人北海道食品開発流通地興の谷澤廣代表理事、道教育大学夕陽会、道教育大学函館校尚学会に感謝状が贈呈された。
( 2024-10-18付)