リーディングDX校の帯広柏葉高 5チームで授業案創出 授業者と伴走者、行政で構成( 2024-10-21付)
◆令和の日本型学校教育実現へ
【帯広発】文部科学省のリーディングDXスクール事業の指定を受けている帯広柏葉高校(鈴木究校長)は、「令和の日本型学校教育」に資する授業案の創出に向け、授業者と校内外の伴走者、行政担当者で構成する5チームを編成した。研究協議や検証を重ね、授業案の創出および好事例の波及を目指していく。
同校は5年度から文科省「リーディングDXスクール事業」の指定を受け、本年度は生成AIのパイロット校として指定。生成AIを効果的に活用した授業案の開発や情報活用能力の育成、校務DXに寄与する取組の充実を図っている。
事業の一環として、個別最適な学びや協働的な学びの一体的な充実を通して、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善につなげる授業事例の創出を目指し、国語、地歴、理科、英語、美術の5教科の授業者と校内外の伴走者(他教科および他校の教員等)、道教委・十勝教育局の担当指導主事らで構成する5チームを編成。
多様な教育現場で活用できる授業モデルの構築に向けて、チームごとにオンラインで研究協議を交わすほか、令和の日本型学校教育を実現する授業改善に向けて校種や地域を越えた好事例の波及を目指す。
9月下旬に開かれたキックオフミーティングでは、各チームで授業案検討会の日程を調整したほか、プロジェクトの趣旨や方向性について共通認識を図っている。
英語科では「外部とつながること」をテーマに英国の高校生とオンラインで行う異文化交流に向けて自分たちの文化を紹介するため授業や部活動の風景を撮影している。
地歴では探究学習において自由進度学習を取り入れ、探究テーマの設定や使用するICTツール、個人または複数人での進行を学習者(生徒)に委ねるスタイルで授業を実践。美術科では生成AIを活用した指導案の立案に向けて検討・協議を重ねており、AIコーチングに特化した授業実践を進めていくなどチーム内で方向性を定めた。
このほか、生成AIを活用した授業者の創出や、各単元においてつまずきやすい部分を集約した学習スタイルの確立に向けて研究協議を交わすなど、各チームで授業モデルの構築に向けて尽力している。
今後、授業案や実践を踏まえて効果等を取りまとめ、12月18日に開催する公開授業・ICTサミットで、事例報告を行う予定。
( 2024-10-21付)