札幌法務局が夏休み法務局1日探検会 身近な法律に親しんで 100人が登記・測量など体験
( 2015-07-31付)

夏休み法務局1日探検会
小学校5・6年生を中心に参加し体験活動に臨んだ

 札幌法務局は二十八~二十九日の二日間、札幌第一合同庁舎で「夏休み法務局一日探検会」を開催した。小学五・六年生五十人を中心に保護者など約百人が参加。法人登記や測量の仕方など六つのメニューから、法務局業務を学んでいた。

 探検会は、法務局で扱っている登記・供託・測量業務などを学ぶことで、日常生活における身近な法律への理解を深めてもらう目的で実施したもの。道教委、市教委などが後援。

 開会式では、中垣治夫札幌法務局長があいさつ。子どもたちに対し、「楽しく積極的に学んで」と呼びかけ、保護者に向かっては、「法務局が日常生活にどうかかわっているか知ってほしい」と述べた。

 子どもたちは、メニューの一つ「”社長さん”になってみよう!」において、会社設立の際に必要な法人登記について説明を受けながら、簡略化された登記申請書を作成。社長になるには何が必要か学んだ。

 「”小切手”を切ってみよう!」では、供託制度について解説を受け、選挙に立候補するには、所定の金額を国に納める必要があることなどを知った。

 「距離を測って土地の面積を計算してみよう!」では、土地の境界を探す「筆界特定制度」や、地図作成作業を体験。さらに、実際に測量で使用されている測量器械「トータルステーション」と「反射プリズム」の説明に合わせて、トータルステーションを操作。街中で見かける測量業務がどのように行われているのか、実感していた=写真=。

 このほか、子どもに名前を付けることを通して、人名に使える漢字に限りがあることなどを学んだ。

 同探検会の運営を担当した酒井順一民事行政調査官は「きょう学んだことを、夏休みの自由研究テーマに取り上げるなど活用して」と述べた。

( 2015-07-31付)