来春卒高校生の求人・求職状況 求人倍率は過去最高の1.72倍 内定率は5.9ポイント増の36.9%―道労働局9月末現在まとめ( 2016-11-02付)
来春卒業予定で就職を希望する道内高校生の求人倍率が、九月末時点で前年同期比〇・一七ポイント増の一・七二倍と、統計開始(昭和六十一年三月卒)以来、最も高い水準となったことが道労働局の調査で分かった。就職内定率も五・九ポイント増の三六・九%と、平成二年三月卒(三八・三%)以来の高水準となるなど、好調なスタートを切った。九月十六日に高校生の就職活動が解禁されて以降、初の集計。就職内定者数は三千四十二人で、一六・三%(四百二十七人)増加した。
就職を希望している道内の高校生は、前年同期に比べ二・一%、百七十九人少ない八千二百五十五人。男子が四千三百七十二人、女子が三千八百八十三人で、それぞれ二・〇%(八十九人)、二・三%(九十人)減少。
これに対し、道内のハローワークに寄せられた求人は一万四千二百三十四人で、前年同期に比べ九・一%(一千百八十四人)増加した。
地域別では、札幌圏がハローワーク(札幌、札幌東、札幌北の合計)八・六%(四百二十一人)、函館が一五・三%(百四十九人)、旭川が一一・八%(百二十九人)、それぞれ増加するなど、全道二十地域のうち、十五地域で前年同期を上回った。
産業別では、卸・小売業が一四・九%増の二千五百二十六人、建設業が一一・九%増の二千三百七十三人、製造業が八・四%増の二千二百四十七人、医療・福祉が二二・八%増の二千百二十四人など。
求人の増加に伴い、求人倍率は一・七二倍と、これまで最高だった前年同期より〇・一七ポイント改善し、九月末としては、統計を開始した昭和六十一年以降、最も高い水準となった。
就職内定者は三千四十二人(道内二千六百七十五人、道外三百六十七人)で、前年同期に比べ一六・三%、四百二十七人増加。男女別では、男子が七・四%(百二十人)増の一千七百三十二人、女子が三〇・六%(三百七人)増の一千三百十人。
就職内定率も五・九ポイント増の三六・九%となり、平成二年三月卒(三八・三%)に次ぐ、統計開始以来五番目に高い数値となった。男子が三・五ポイント増の三九・六%、女子が八・五ポイント増の三三・七%。
内定率をハローワーク別にみると、紋別が五二・四%で最も高く、次いで、苫小牧が五〇・二%、浦河が四九・六%など。逆に最も低かったのは留萌の二一・八%。札幌圏は三二・六%だった。
未内定者は、前年同期に比べ一〇・四%(六百六人)少ない五千二百十三人。男子が七・三%(二百九人)減の二千六百四十人、女子が一三・四%(三百九十七人)減の二千五百七十三人。
未内定者のうち、道内での就職を希望している生徒は四千九百四十六人(男子二千四百三十七人、女子二千五百九人)で、九四・九%を占めている。
( 2016-11-02付)