生活習慣づくり全道研―道教委 地域の中で本物を学ぼう 川村学園女子大・斎藤氏が講演
(道・道教委 2017-01-11付)

生活習慣全道研・斎藤氏講演
講演する斎藤氏

 道教委主催の二十八年度子どもの生活習慣づくり推進事業「子どもの生活習慣づくり全道研修会」(二十八年十二月下旬、札幌市内かでる2・7)では、川村学園女子大学名誉教授・教育学博士の斎藤哲瑯氏=写真=が「地域が主体となった子どもの望ましい生活習慣の確立に向けて」と題して講演した。子どもたちの自立を促すため、地域社会の中で本物にふれ、学ぶことの重要性を訴えた。

 斎藤氏は「子どもたちは、なぜ、自立できないのか。責任は大人にある。大人が子どもにさせないから」と指摘。自分で何もしなくても済む「豊かで便利な社会」になったことによって、社会性や人間関係が希薄化した、「危険=禁止」の考え方がチャレンジ精神や創造性を削いだ、親や大人の過干渉が指示待ち人間をつくり、やる気や責任感を喪失させたなどと説明した。

 また、子どもたちを取り巻く課題、問題点を整理。自立心や社会性の欠如、人間関係の複雑さ、各種の体験不足から生じる問題、いじめや不登校などを挙げた。

 その上で、子どもたちに地域社会や自然とのふれあいをさせることを提唱。「地域社会には、子どもたちの逃げ場がある。地域社会は不便。自然はもっと不便。自分の思いどおりにならない。子どもたちには、その厳しさを体験させなければ」と訴えた。

 併せて、「年齢を超えて人々の生活や知恵、地域の文化などの本物にふれることによって、生きた学習ができる」「活動のプロセスや成功体験が喜びにつながり、感性が刺激されるとともに、自信につながる」などと地域活動、自然活動のメリットを挙げた。

 また、「学校教育、社会教育、家庭教育のそれぞれがしっかりと機能しないと、教育は成り立たない。三つの領域のバランスをとるために、家庭でやるべきことはしっかりとやってほしい。その大切さを、PTAを通じ、ぜひ伝えてほしい」などと述べた。

(道・道教委 2017-01-11付)

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