旭川でクライマクス・キャラバン 心構え学び将来の糧に 札響・山田さんら出演
(コロナウイルス関連 2020-10-22付)

クライマクスキャラバン旭川会場
山田さんは「自分自身の教師になる」ようエール

 【旭川発】道教委は17日、道教育大学旭川校でもうひとつのクライマクス事業「クライマクス・キャラバン」を開いた。文化系交流会には札幌交響楽団の山田圭祐さんと北海道テレビ放送アナウンサーの高田まゆみさん、体育系交流会では元スピードスケート選手の岡崎朋美さんと鈴木靖さんが出演。部活動に所属する高校生約40人は、講演や座談会、合同練習等からプロのアーティストや第一線で活躍したアスリートの技術、心構えなどを学び、将来への糧とした。

 キャラバンは、新型コロナウイルス感染症の影響で部活動の集大成の場を失った高校生を対象に、第一線で活躍する著名人との交流を通じ、青春アスリート、アーティストの活動を応援するとともに、生徒にとって一生の思い出に残る機会を創出することが目的。10日の函館会場に続き、2回目となる。

 午前中は文化部に所属する高校生を対象とした文化系交流会、午後から運動部に所属する高校生を対象とした体育系交流会を行い、それぞれ約20人が参加した。

 文化系交流会では、高田さんの司会のもと、札幌交響楽団でホルンの首席奏者を務める山田さんによる講演や、山田さんと参加生徒との座談会を行ったほか、山田さんが生演奏を披露するなどした。

 講演では、コロナ禍における演奏会等の中止や練習環境の制限、今後の進路などに悩む生徒たちに向け、自身の経験談を交えながら解決に向けた考え方を伝授。大人になった際に、自分を律して高めることができるのは自分自身であることから「自分自身の教師になる」よう助言した。

 どんな状況でも上達し続けるために、“教師”として自分に自信をもたせる必要性を強調。自信をつくり上げるために必要なのは単純な練習時間量だけでなく、練習ができないときでもメンタルトレーニングや音楽の勉強などに励みながら、きのうの自分と比較して成長を感じることの大切さを伝えた。

 また、初心を見失わずに生き方の軸を定めることや、他人の指摘をうのみにせず、本質を見抜いて主体的に判断していくよう呼びかけた。

 体育系交流会では、スピードスケートでオリンピック出場経験のある岡崎さんと鈴木さんが出演。体幹トレーニング等の合同練習やトークショーなどを通して生徒たちと交流を深めた。

(コロナウイルス関連 2020-10-22付)

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