文科省　学校のマスク着用　４月から「原則求めず」　適切な対策で黙食も不要

（コロナウイルス関連 2023-03-20付）

　文部科学省は、新学期以降の学校におけるマスク着用の考え方の見直しに関する基本的な考え方をまとめ、１７日付で各都道府県・指定都市教委などに通知した。児童生徒や教職員に関してはマスク着用を求めないことを基本とし、混雑した電車やバスでの登下校、校外学習での医療機関への訪問などで着用を推奨。対策を講じることで給食時の黙食も不要とした。

　基礎疾患や感染への不安、健康上の理由でマスク着用を希望する児童生徒もいることから、着脱を強いることなくマスクの有無による差別・偏見が生じない適切な指導を求める。

　入学式などの儀式的行事においてもマスクの着用は原則求めない。国歌・校歌等の斉唱・合唱や複数の児童生徒による呼びかけを行う際には、体の中心から前方１㍍程度、左右５０㌢㍍程度を目安とした距離を確保する。

　効果的な換気を引き続き求め、サーキュレーターなど換気のための補完的な措置を講じるよう呼びかけた。

　給食時も食事前後の手洗いの徹底を継続し、飛沫を飛ばさないよう注意すること、「大声での会話は控える」「机を向かい合わせにしない」「対面では一定距離（１㍍程度）を確保」などの対策を講じることで、黙食は不要であることをあらためて周知。　さらに、感染リスクが比較的高い学習活動において講じるべき対策を整理して示し、「対面形式によるグループワーク」「一斉に大きな声で話す活動」「グループの実験・観察」「合唱・リコーダー・鍵盤ハーモニカ等の演奏」「共同制作の表現・鑑賞活動（図画工作、美術、工芸）」「調理実習」では可能な限り２方向の窓を開けて常時換気を行うほか、ＣＯ２モニターを使用して換気の状況を計測することが望ましいとした。

(コロナウイルス関連 2023-03-20付)