不登校児支援でひろびろチョイス　メンターを試行導入　週１個別面談、保護者相談も　帯広市教委

（市町村 2024-03-04付）

　【帯広発】帯広市教委は不登校児童生徒に多様な学びを提供するプラットフォーム「ひろびろチョイス」を進める中、３学期からメンターを試行導入している。市内フリースクールの職員ら５人が協力し、週１回の個別面談を実施。個人の実態に応じた５プランを用意し、うち「保護者相談」には４人が登録するなど、保護者からのニーズも高い。市教委は「一人ひとりのニーズに対応する伴走支援を充実させたい」と話している。

　市教委は不登校児童生徒数の増加を受け、昨年５月、オンライン上の仮想空間に教室を開設する「ひろびろチョイス」を導入した。

　児童生徒がアバターを自身に見立て、オンライン上の教室に登校するもので、日々の学習に加え、地域と連携した体験活動や参加者間の交流機会などを醸成。市内フリースクールと連携した体験活動を通じて、フリースクールへの通所者も増え、登校に悩みを抱える児童生徒の選択の幅を広げている。

　現在、児童生徒１２０人が登録し、毎日３０人以上がオンライン上の教室に登校。市教委の傅法谷肇統括指導主事をはじめ、相談員や教育支援センター職員を含む４人で運用していることから、支援リソースの不足や登録者のニーズの把握などが課題に挙がっていた。

　解決に向けて、市教委は３学期からメンターを導入し、伴走支援の充実を図っている。不登校児童生徒への対応経験が豊かなフリースクールの職員４人、市教委職員１人の計５人が協力し、個別面談を通して子どもに必要な支援や挑戦心を引き出している。

(市町村 2024-03-04付)