深川市　６年度予算案　給食費等の無償化拡大　高校生まで医療費無償化も

（市町村 2024-03-08付）

　【岩見沢発】深川市は２月中旬、６年度予算案を発表した。一般会計の総額は３・１％増の１８１億１０００万円。教育費は７％増の１０億７２１８万円で構成比は５・９％となっている。給食費・副食費の一部無償化を拡大し、教育環境の充実を図る。

　主な事業として、５年度に開始した給食費・副食費の一部無償化を拡大。各家庭の支援を行い、教育環境の充実に取り組む。また、中学生までだった医療費無償化を高校生などの満１８歳までに拡大し、教育環境の充実を図る。

　教育関連の主な事業はつぎのとおり。

▽高校生などの医療費無償化＝５４９２万円―満１８歳に達する日以後の最初の３月３１日までの医療費を０円にする

▽小・中学校給食費支援＝３２１２万円―子育て世帯の負担軽減を図るため、給食費の無償期間を前年度の４ヵ月間と比べ、４月から９月までの半年間に拡大。北空知圏学校給食組合が６年度から実施する増額改定への対応として、保護者負担となる年間の増額分を市が負担する

▽学習サポートプログラム＝４４２万円―子どもたちの学力向上に向けた取組で、放課後教室や長期休業中の学習支援チャレンジ深川の実施を継続

▽教材・教具児童用机・イスの更新＝３８４万円

▽公立高校の魅力づくり＝７６６万円―市内公立高校の魅力づくりと入学生を確保するため、模擬試験や資格試験の受験費用や通学交通費の支援を行う

▽統合型校務支援システムの導入＝教職員の校務の効率化と情報共有を図るため、統合校務支援システムを導入して、子どもたちと接する時間を確保するとともに、教職員の働き方改革として時間外在校等時間の削減にも取り組む

▽文化・スポーツ大会派遣助成＝２０９万円―市内文化・スポーツ団体等の育成、競技力の向上と活動の助長を図ることを目的に、全国・全道の文化芸術およびスポーツ大会へ参加する市民に対して助成。全国大会に出場する幼児から大学生には助成額を拡充する

▽私学振興（拓大・クラーク高校）＝４５５８万円―拓殖大学北海道短期大学による入学生確保に向けた取組やミュージカル公演などの地域交流事業を支援。大学の様々な教育資産や資源を活用したまちづくりを進める。また、クラーク記念国際高校の特色ある教育活動や地域との交流促進の取組を支援する

(市町村 2024-03-08付)