地域学校協働活動文科大臣表彰 本道から3活動が受賞 12月8日に東京で表彰式
( 2016-11-22付)

 文部科学省は十八日、二十八年度「地域学校協働活動」推進にかかる文部科学大臣表彰の受賞者を発表した。本道からは、占冠村学校支援地域本部(占冠村)、帯広第五学校支援地域本部緑丘小学校(帯広市)、土曜授業推進事業(栗山町)の三活動が受賞の栄に浴した。

 同表彰は、二十三年度から二十七年度まで、「優れた〝地域による学校支援活動〟推進にかかる文部科学大臣表彰」として実施してきており、本年度、名称変更となった。地域と学校が連携・協働し、社会総がかりで地域の教育力の向上を図ることを目的に、幅広い地域住民などの参画によって、地域全体で未来を担う子どもたちの成長を支え、地域を創生する「地域学校協働活動」のうち、その内容が他の模範と認められるものを表彰する。

 本年度の受賞活動は、全国で百三十五活動。本道からは、三活動が受賞した。

 表彰式は、十二月八日午後二時十分から東京都内の文科省東館で執り行われる。

 本道分受賞活動の概要はつぎのとおり。

▼占冠村学校支援地域本部(占冠村)―学校支援活動、コミュニティ・スクールでの教育に基づいた活動

 組織・運営面では、村内全中学校区においてコーディネーターを中心に、「ボランティア人材バンク」によって、地域や学校の実情や特色に応じ、幅広い地域住民等の参画を得て、効果的な運営が行われている。

 活動面では、地域住民等と学校が連携・協働し、山菜料理や占冠音頭など地域の伝統文化を体験的に学ぶ活動、合奏指導、読み聞かせ、部活動の指導、放課後の見守り、学校周辺の環境整備など多岐にわたっているほか、年度末に成果報告会を開催し、地域にその成果を発信している。

 二十六年度には占冠中央小学校が、二十八年度には占冠中学校、トマム小中学校がコミュニティ・スクールに指定され、学校運営協議会の協議を踏まえ、保護者・地域住民が主体的に参画する活動を推進している。

▼帯広第五学校支援地域本部緑丘小学校(帯広市)―学校支援活動、放課後子供教室、土曜日等の教育活動

 組織・運営面では、コーディネーターを中心に、学校支援活動、放課後子供教室、土曜学習などにおいて、地域の団体やボランティアと連携する体制を構築し、地域や学校の実情や特色に応じ、幅広い地域住民等の参画を得て、効果的な運営が行われている。

 活動面では、地域住民等と学校が連携・協働し、学校支援活動では、読み聞かせや図書室の環境づくり、放課後子供教室では、詩吟、書道、英会話教室、土曜学習では、季節の行事や防災教室など、多岐にわたった活動を行っている。

 関係団体の代表者等による連携会議や、子どもの育成にかかわるシンポジウムを開くなどして、地域ぐるみでの子育てを推進している。

▼土曜授業推進事業(栗山町)―土曜日等の教育活動

 組織・運営面では、継立小学校と角田小学校の二つの小学校において、コーディネーターを中心に、地域や学校の実情や特色に応じ、幅広い地域住民等の参画を得て、効果的な運営が行われている。

 活動面では、継立小では地域の産業にかかわる見学や体験などキャリア教育の取組、角田小では、スポーツテスト、冬の遊び体験、防犯・防災教室等の健康・安全教育の取組など、両校とも保護者や地域の住民が参画する活動を通して、地域が一体となった土曜授業を展開している。

 本年度から両校は、コミュニティ・スクールに指定され、学校運営協議会の協議を踏まえ、保護者・地域住民が主体的に参画する活動を推進している。

( 2016-11-22付)