小樽市の２９年度予算案　新たにキャリア教育推進　ＣＳの導入へ推進委設置も　

（市町村 2017-03-10付）

　【小樽発】小樽市は二月中旬、二十九年度予算案を発表した。一般会計の総額は五百五十二億七千万円で、ほぼ前年度並み。教育費は前年度より一億一千四百万円減の三十四億一千四百万円となっている。手宮地区統合小校舎等改築の終了などが減額の主な要因。新規事業では、キャリア教育推進事業やコミュニティ・スクール導入等促進などを盛り込んでいる。

　キャリア教育推進事業では、新年度に「キャリア教育実践指定校」として中学校一校を指定し、キャリア教育研修講座などを実施する。

　コミュニティ・スクール導入等促進事業では、学校運営協議会制度の将来的な導入を検討するため、教職員や地域住民による推進委員会を設置。外部講師を招へいし勉強会を実施する。　

　このほか、山手地区統合小学校校舎等改築に十二億二千六百四十六万円、就学援助費に一億六千七百六十万円を計上した。

　主な教育関連事業はつぎのとおり（金額単位・万円）。

▽適応指導教室関係経費＝四六三

▽スクールカウンセラー関係経費＝一四九―専任二人、触れあい協力員一人

▽音読推進＝二四

▽語学指導等外国青年招致＝二、五二五―ＡＬＴ増員

▽小樽イングリッシュキャンプ＝二〇

▽小学校英語教育推進＝四〇

▽キャリア教育推進（新規）＝三〇―子どもたちが将来社会人・職業人として自立していけるためのキャリア教育を推進する。新年度は「キャリア教育実践指定校」として中学校を一校指定し、キャリア教育研修講座などを実施する。また、市内企業での職場体験活動を通じて勤労観・職業観を育成する

▽スクールソーシャルワーカー関係経費＝七七―教育研究所一人配置

▽ふるさと教育推進＝二五―松前田楽・向井流水法・越後踊り講師派遣

▽不登校児童生徒支援＝二九八

▽コミュニティ・スクール導入等促進（新規）＝一六―勉強会・先進地視察

▽奨学資金経費＝三五一

▽学校再編計画推進＝一八

▽札幌交響楽団コンサート開催＝二三六

▽学校運営経費＝六、八五一

▽校務用パソコン整備＝四七六

▽統合小開校経費（奥沢小）＝三〇〇―三十年度統合・奥沢小開校に必要な備品等の整備

▽児童用机・いす更新（新規）＝三六五

▽義務教育教材費＝四、一四〇

▽学校行事費＝三〇五

▽校外学習等助成＝九四三

▽学校図書館整備＝一、三七三

▽理科教育等振興設備費＝一〇一

▽スクールバス運営＝四、七〇七

▽特別支援教育支援員経費＝四、二五七

▽バス通学助成＝一、二六二

▽就学援助＝一六、七六〇

▽ＩＣＴ教育促進＝四五〇

▽通級指導教室拡充＝八〇―発達障がい等児童生徒受け入れ拡充

▽単独調理校調理等業務委託（西陵中）＝七九九

▽調理等業務委託＝一四、一四二

▽輸送等委託＝七、二一七

▽放課後児童健全育成＝一八、五九〇

▽教育支援活動推進＝一九〇

▽樽っ子サポート関係諸費＝二三

▽歴史文化基本構想策定＝三〇〇

▽図書等資料整備＝一、〇七〇

▽スクール・ライブラリー便＝一〇〇―児童図書を各学校に配本

▽子ども読書活動推進（新規）＝一六八―幼稚園等からの依頼による読み聞かせの実施、図書館所蔵本貸し出し、読書イベント開催

▽総合博物館資料収蔵設備更新・整備＝七〇〇―運河館収蔵庫除湿器更新、寄贈資料保存棚等購入

▽文学館特別展開催＝二〇―詩人・河邨文一郎展

▽美術館特別展開催＝三〇〇

▽美術館企画展開催＝四五

▽水泳大会開催＝八八五

▽スポーツ選手交流（新規）＝五〇―市内小学校でプロスポーツ選手による出前授業

▽手宮公園競技場整備（新規）＝三五〇―小学生用ハードル設置

▽朝里小ボイラー室改修＝二、五八〇

▽長橋小・高島小トイレ改修（新規）＝九、五〇〇

▽山手地区統合小校舎等改築＝一二二、六四六―グラウンド整備

▽朝里中ボイラー室改修＝二、二〇〇

▽重要文化財旧日本郵船㈱小樽支店保存修理（新規）＝一、七四〇―実施設計

▽小型雪上車整備＝一六〇

▽＝総合体育館施設整備＝九〇〇―移動式バスケットボール台整備

▽小学校校舎等施設整備＝三、二〇〇

▽忍路中央小電気高圧受電設備改修＝一一四

▽中学校校舎等施設整備＝二、〇〇〇

▽菁園中・望洋台中電気高圧受電設備改修＝二三四

▽総合博物館施設維持補修＝一五〇

▽総合博物館収蔵車両等補修＝七〇

▽文学館施設維持補修照明改修＝六〇〇

▽美術館施設維持補修外部建具改修ほか＝一、〇〇〇

▽体育施設芝生等維持管理＝一、六〇〇

(市町村 2017-03-10付)