道産業教育フェアに24校123人 専門高校の魅力発信 蒸気機関車操縦体験など( 2023-10-03付)
会場には倉本教育長が訪問し各ブースを視察した
3年に1度の専門高校生による学習成果の祭典、道産業教育フェア「さんフェア2023」が9月30日、札幌市内の新札幌サンピアザを会場に開かれた。道内の専門高校24校から生徒123人が参加。部会ごとにブースを設置し、日頃の学習成果を紹介する展示や実演、販売を通して、専門高校の魅力を発信した。会場には、道教委の倉本博史教育長が訪れ、懸命に活動する生徒たちを激励した。
道産業教育振興会主催、道、札幌市、道教委、札幌市教委後援。人口減少や就業構造の急激な変化の中、将来の社会や本道産業を担う人材育成と産業教育の一層の充実・発展に向けて、専門高校等の特色のある教育活動や魅力とともに生徒ひとり一人が活躍する姿を広く道民に周知することが目的。
前回実施した2年度は、新型コロナウイルス感染症の影響で規模を縮小して開催した。通常どおりの開催は6年ぶりとなる。
当日は、全道の職業学科や総合学科など24校から、教員98人と生徒123人が参加した。
開会式で来賓あいさつに立った倉本教育長は、さんフェアについて「他の地域の高校で学ぶ仲間や来場した人々との交流を通して、日頃の学習成果の発信や、学習と職業とのつながりが再認識できる良い機会」とし、生徒たちに向けて、貴重な機会で得た気付きや学びを今後の学習に生かし、将来、地域の発展を担う職業人として活躍するよう期待した。
新札幌サンピアザ光の広場では、部会ごとにブースを設置し、展示・実演・販売を実施した。
農業のブースでは、寄せ植え、実習・実技体験コーナーを設置。スロープトイ(木工)の展示・重機シミュレーター操縦体験・疑似デコレーション体験を行った。
工業ブースでは、帯広工業高校電子機械科の生徒が製作し、ことしから札幌琴似工業高校に引き継がれた蒸気機関車「4号エアエンジン機関車」の操作体験などを実施した。
商業では、生徒開発商品の販売のほか、CMコンテスト・商業フェア各校のPR動画を上映。
水産では、道内の水産高校3校が学校紹介パネルの展示や、養殖ホタテの水槽展示などを実施した。
家庭ブースでは、衣食住に関する検定の取組のほか、日々の学習活動で製作したドレスの展示を行った。
看護のブースでは、血圧測定や酸素飽和度測定、ベビー抱っこ体験などを展開。
総合では、道内19校の総合学科高校の取組をパネルやDVD上映などで紹介した。
さらに午後からは、新札幌アークシティホテルで代表者・代表高校による意見発表会・作品発表会を行った。
( 2023-10-03付)