パリ五輪女子やり投げ・北口選手 “榛花スマイル”満開 旭東高で金メダル報告会( 2024-10-18付)
全校生徒と記念撮影
【旭川発】サンライズレッドのスポーツウエアを背景に輝く金メダル―。パリ五輪陸上女子やり投げで日本人初の金メダルを獲得した北口榛花選手が15日、母校の旭川東高校(郡司慶次校長)に凱旋した。全校生徒713人が見守る中、北口選手は「たくさんの人たちが協力してくれたおかげで金メダルが取れた」と報告。在校生からメッセージカードなどが贈られたり、受験期の乗り越え方をアドバイスしたりしながら終始“榛花スマイル”で交流した。
北口選手は同校卒業後、日本大学スポーツ科学部に進学し、現在は日本航空〓に所属。陸上競技大会の最高峰「ダイヤモンドリーグ」や2023年世界陸上選手権大会などで優勝を重ねた功績が認められ、2024年パリオリンピックに日本代表として出場した。
パリ五輪の女子やり投げでは、決勝戦で65㍍80をマークし、見事に金メダルを獲得。オリンピックの陸上競技における日本人の金メダル獲得については、2004年のアテネオリンピック以来の快挙を成し遂げた。
冒頭、在校生が、陸上部に所属する道内の高校生が書いたメッセージカードをまとめたファイルや花束を贈呈。このほか、同校の学校標語「シマレガンバレ」などの寄せ書きが書かれた日本国旗を手渡した。
続いて、金メダル獲得報告会を実施。旭川東高でやり投げという競技に触れたことがきっかけで、金メダリストになれたことを話した上で「指導や応援などで支えてくれた人がいたから金メダルを取ることができた」と、笑顔で報告した。
また、生徒に向けて「途中で夢が変わってもいいから、焦らずにやりたいことを追求して」とアドバイス。その際に注意することとして「大事なのはオンとオフを分けること」と、休息期間も必要なことを訴えた。
最後に、受験を控える3年生に向けてメッセージ。「この時期は大変なことがたくさんあると思うが、たびたび休みながら、自分のやりたいことに向かって頑張って」と、受験期の乗り越え方を助言した。
在校生は「フレンドリーに話してくれたのが印象的だった」「すごい先輩と話せてとても貴重な経験になった」と感想を話した。
( 2024-10-18付)