平取町３０年度予算案　公設塾を通年で開設　新規に留学生ホームステイ

（市町村 2018-03-05付）

　【浦河発】平取町は二月二十七日、三十年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比二・一％減の六十億二千七百万円。うち、教育費は三・五％減の四億六千八十五万円となった。

　主な事業をみると、新たに中高生を対象とした公設塾「びらとり義経塾」を通年開設し、学力向上を支援する学習塾運営に三千万円を充てたほか、留学生を二人受け入れ、ホームステイによって地元の学校へ通学する青少年国際交流に百万円を計上した。継続事業では、入学祝品贈呈や制服購入費用を全額補助する平取高校教育振興事業に引き続き取り組む。

　このほか、アイヌ文化博物館周辺を整備する二風谷地区再整備には二億六千百六十九万円を投じアイヌ文化の伝承と振興を図る。

　川上満町長は「事業最終年度となる二風谷アイヌ文化博物館周辺整備に引き続き取り組み、白老に建設される象徴空間とも連携しながら、平取らしいアイヌ文化の振興を展開し、ふるさと教育の充実に努めていく」と話した。

　主な教育関連の事業はつぎのとおり（金額単位・万円）。

▽奨学金貸付＝三四二

▽外国語教育支援＝一、〇一九

▽平取高教育振興＝一、〇六三

▽学習塾運営＝三、〇〇〇

▽ふるさと親子留学＝一八〇

▽学校指導体制強化＝三、一七四

▽児童生徒通学支援＝四、五六七

▽小・中学校整備＝一、七五五

▽教員住宅整備＝五三八

▽芸術劇場鑑賞会開催＝二三〇

▽青少年国際交流＝一〇〇

▽文化的景観保護推進＝一、八九二

▽アイヌ語のアーカイブ作成支援＝二九八

▽地域づくり・文化団体等活動支援＝三六四

▽各種スポーツ支援＝二九三

▽学校給食運営＝三、三四九

(市町村 2018-03-05付)