札幌市教委　学校再開の対応通知　５月７～８日　約２時間授業　７月まで行事見合わせを

（コロナウイルス関連 2020-04-27付）

　札幌市教委は２３日、各幼稚園長・市立学校長あてに、学校を再開する場合の対応などに関する通知を発出した。５月７日と８日について、小・中学校、特別支援学校では、感染症対策などを行った上で、２時間程度の授業を行うよう要請。体育的行事や文化的行事、校外学習などについては７月まで実施を見合わせることを求めている。

　市立学校は１４日、市立幼稚園は２２日から、いずれも５月６日まで臨時休業。市教委は、学校再開後は感染症対策を徹底した上で、児童生徒が円滑に学校生活を送ることができるよう配慮する必要があることから、通知を発出した。

　通知では、学校再開予定の５月７日と８日について、幼稚園では両日とも午前保育とするほか、小・中学校、特別支援学校では、感染症対策などを行った上で２時間程度の授業を行うよう要請。給食は５月１１日以降に実施予定で、部活動については１１日から実施を可能とした。

　新型コロナウイルス感染症の影響で、義務教育段階の児童生徒が登校できない場合は、自宅で「さっぽろっ子学習サポートシステム」による学習活動を行った場合、校長は指導要録上の出席扱いとすることができることを記している。

　高校では５月７日と８日について、必要に応じて時差通学を取り入れるほか、部活動を実施しないこととした。

　また、「子どもの“心と体”と“学び”を守る学校教育プラン」の改訂を通知。５月以降、学校再開を想定したもので、５～７月は運動会などの体育的行事、学校祭などの文化的行事、修学旅行など宿泊を伴う行事などの実施は見合わせることを求めている。

　学校運営上必要な場合以外は、他校の教職員や保護者、児童生徒などの入校を見合わせること、入校する場合は感染症対策を徹底し、最小限の人数とすることを明記。密集・密接・密閉の３条件が重ならないよう、「全校集会は校内テレビ放送」「給食は対面を避ける」「会話は近付かずに」などの対応例を挙げている。

　部活動については、密集・密接・密閉の３つの条件が重ならない活動となるよう、活動場所・時間の分散、換気の徹底など内容と方法を工夫するとともに、健康と安全の確保を優先した配慮を行うことを求めている。また、当面は自校での活動とし、交流試合などを行わないことも示した。

(コロナウイルス関連 2020-04-27付)