感染リスク大　全国高体連　インターハイ中止　夏休み後に延期は困難

（コロナウイルス関連 2020-04-28付）

　全国高校体育連盟（＝全国高体連）は２６日、ウェブ会議による臨時理事会を開き、新型コロナウイルスの感染リスクが大きく安全を確保できないことなどを理由に、今夏の全国高校総合体育大会（インターハイ）を中止することを決めた。昭和３８年から続く大会が中止となるのは史上初。会議では、今後の学業に支障が生じることなどから、大会を夏休み後に延期することも困難との意見も挙がった。道高体連は、きょう２８日に開く理事会で北海道大会開催の可否について協議する。

　インターハイは、３０競技の高校日本一を決める体育大会。昭和３８年から毎年行っており、中止は初。

　今夏のインターハイは、開催予定だった東京オリンピック・パラリンピックの影響で競技会場や宿泊施設の確保が困難なため、８月１０～２４日の日程で東北から九州の２１府県に分散して開催する予定だった。

　新型コロナウイルス感染拡大と政府による緊急事態宣言発令を受けて各地の部活動が停止。地方大会が次々と中止となる中、代表選考が困難となっている上、十分な練習時間が確保できない状況での大会開催は事故の発生につながることが懸念された。

　大会を夏休み後に延期することについては、今後の学業に支障が生じることなどから困難と判断された。

　なお、道高体連は、きょう２８日午後３時からホテルライフォート札幌で開く理事会で、北海道大会開催の可否について協議する。

(コロナウイルス関連 2020-04-28付)