中札内村　３年度骨格予算案　上札内小で山村留学開始　交流の杜体育館屋根改修

（市町村 2021-03-01付）

　【帯広発】中札内村は２月２４日、令和３年度の予算案を発表した。首長選を控えた骨格編成となっており、一般会計は前年度当初比１０％減の５１億２０万円。うち教育費は１５・２％増の６億２６７７万円を計上。交流の杜体育館屋根改修工事６５００万円などを盛り込んだことから増額となった。

　新規事業では、上札内小学校を拠点として山村留学を開始する。継続事業では、コミュニティ・スクール（ＣＳ）に２０４万円、文化振興奨励事業に９５０万円などを盛り込んだ。

　教育に関する主な事業はつぎのとおり。

▽指導主事の共同設置＝１０９２万円

　学校教育に関する専門的事項に対応するため、更別村と共同で教育委員会に指導主事を配置する。

▽外国語指導助手の配置＝９１３万円

　常勤の外国語指導助手を２人継続雇用し、さらなる小学校・中学校の指導体制の充実を図る。

▽山村留学＝９２万円

　上札内小に留学を希望する児童対象。村の豊かな自然の中で様々な体験活動や地域住民との交流を通して、人間性豊かな児童を育むとともに、地域の活性化と発展を図る。

▽英語検定料補助金＝２７万円

　児童生徒の英語力および学習意欲の向上を図るため、英語検定料を助成する。

▽通学費等助成事業補助金＝１４４万円

　経済的理由によって高校に就学することが困難と認められる生徒の保護者に対し、通学費や下宿代の一部を助成する。

▽ＣＳ＝２０４万円

　村内小・中学校３校に学校運営協議会を設置し、学校・保護者・地域が一体となって地域に根差した学校運営を進める。

▽中札内交流の杜体育館屋根改修工事＝６５００万円

　旧中札内高校の校舎である交流の杜に対して、建設当初から大規模な改修を行っていないことから、屋上防水工事を行うことで長寿命化を図る。

▽文化振興奨励＝９５０万円

　村民が自主的に芸術文化に取り組むための環境整備を推進するとともに、すべての世代で優れた芸術や文化にふれる機会が増えるよう補助を行う。

(市町村 2021-03-01付)