七飯町３年度教育行政方針　外国語講師早期に配置 共同事務室化に向け準備

（市町村 2021-03-18付）

七飯町教委・與田敏樹教育長

　 【函館発】七飯町教委の與田敏樹教育長は、令和３年度教育行政方針において、英語の外国語講師を早期に配置し、チーム・ティーチングによる英語教育の充実を図ることを表明。学校事務職員の業務の効率化を図るため、共同事務室化に向けた準備を進めるとした。

　教育行政方針の概要はつぎのとおり。

▼幼児教育の充実

　教職員の資質向上はもとより、家庭から幼児教育施設、幼児教育施設から小学校への円滑な移行、家庭や地域、関係機関が一体となった幼児教育の推進に努めていく。

▼学校教育の充実

　コロナ禍にあって、前年度経験した感染症対策をより発展・充実させ、全児童生徒に配布されたタブレット端末の活用など、感染リスクを低減させる取組を推進し、学びの保障につなげていく。

　特別活動を通して児童生徒に身に付けてほしい資質・能力を保障するため、学年ごとの開催や午前開催など、感染リスクを低減した状態での開催を目指す。

▼学校経営の充実

　校長のリーダーシップのもと教育課題解決のため、全教職員の創意が発揮できる協働体制の確立に努める。渡島教育研究所や町教育研究所と連携し、教職員の資質向上や学校経営の改善等に努める。

　勤務時間外における留守番電話対応や、スクールロイヤーの積極的活用など、教職員の負担軽減を図り、児童生徒と向き合う時間の確保を目指す。

　中学校区単位でのコミュニティ・スクールの活性化と併せ、地域学校協働本部の設置を推進する。

▼基礎・基本の確実な定着に向けた指導の充実

　学習支援員を配置し、習熟度に応じたきめ細かな学習指導を行い、すべての児童生徒に基礎・基本の確実な定着と活用する力を育てる。

　学力向上に向け、各家庭にリーフレット『七飯町家庭学習の手引き』の積極的な活用を促す。

▼道徳教育の充実

　「特別の教科」となった道徳の教科書の活用と併せて、コロナ禍における感染者に対する差別報道など、メディアによる報道も含めた多様な教材の活用を図る。ボランティア活動や体験的な活動を推進し、自発的な福祉活動や地域に根差した活動を通して豊かな人間性を育てる。

▼生徒指導の充実

　不登校対策等については、教育支援センター（旧適応指導教室）を核として、指導員や指導主事が各学校と連携を密にしながら、教育支援センター「レインボー」への通級や各中学校に配置しているスクールカウンセラーの活用など、総合的なサポート体制の充実を図る。

　校外生活における児童生徒の安全・安心を確保するため、町生徒指導推進連絡協議会の活動を支援するほか、定期巡回や子ども１１０番の家の拡充等に努める。

▼学校体育と学校保健指導の充実

　生活習慣の改善と併せ、学校体育の充実、生涯スポーツの基礎づくりを進め、健康な身体づくりを引き続き推進する。心の教育、性教育、食育、がん教育等の推進を図り、児童生徒の健康意識の向上に努める。

▼特別支援教育の充実

　特別支援教育支援員を引き続き各学校に配置し、児童生徒一人ひとりの個性や発達段階に応じ、一貫した特別支援教育の充実を図る。幼稚園等や町立学校における校種間の円滑な連携・接続のため、教育支援委員会で適正就学に向けた相談・指導の充実を図る。

▼国際理解教育の充実

　コロナ禍によって欠員になっている英語の外国語講師を早期に配置し、チーム・ティーチングによる英語教育の充実を図る。

　町小中高英語教育連携協議会を継続して支援し、小学校外国語活動の充実や中高連携の強化を図る。

▼学校事務職員の共同事務室化

　学校事務職員の業務の効率化を図るため、共同事務室化に向けた準備を進める。

(市町村 2021-03-18付)