札幌市教委　特色ある図書館活用　東白石中など５校表彰　切り絵装飾等で利用促進

（札幌市 2022-02-08付）

AR浸水を体験する来場者

　札幌市立東白石中学校（三浦英悟校長）で４日、札幌市教委による特色ある図書館活用取組発表の表彰状授与式が執り行われた。表彰状を受け取った同校図書局長の給野泰駕さんは、「取組を始めてから、想像よりもたくさんの生徒が来てくれた。いろいろな取組を今後も進めていきたい」と話していた。

　特色ある図書館活用発表は、札幌らしい特色ある学校教育推進事業の一環として、読書活動を充実させるための図書館を活用した特色ある取組の発表および表彰を通して、生徒の読書活動促進を図ることが目的。

　本年度は、屯田中央中学校、栄町中学校、東白石中、北白石中学校、南が丘中学校の５校を選定。例年、実施している発表会は開催せず、各校の図書館の貸し出し状況や展示の工夫などについて、生徒が自身の言葉で説明する動画をユーチューブで公開した。

　東白石中は、本を借りに来た生徒に手作りのしおりやブックカバーを配布。また、おすすめ本の特集コーナー設置や切り絵での装飾などを実施してきた。

　４日には、市教委学校教育部教育課程担当課の三浦裕子企画担当係長と、マスコットキャラクターの「おっほん」が同校を訪問。三浦係長が給野さんに表彰状を手渡すとともに、局員２５人の取組をたたえた。

　給野さんは「コロナ禍によって２月に予定していた特別展示が開催できなかった。来年度は開催できれば」と述べ、決意を新たにしていた。

　同局顧問の松岡昌子教諭は「つぎの１・２年生によい伝統が引き継がれていってほしい」と期待を寄せていた。

　東白石中を除く４校には、郵送で表彰状を贈呈している。

(札幌市 2022-02-08付)