幕別町４年度予算案　小学校授業に国際交流員　働き方改革へ多様な人材配置

（市町村 2022-03-02付）

　【帯広発】幕別町は２月２２日、４年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比２・４％減の１５９億７３６８万円。教育費は３３・８％増の２０億０７４７万円で、町内学校施設の長寿命化改修事業が大幅増の主な要因。

　国際交流員２人の配置に１５６６万円、臨時英語助手の配置に３７６万円を計上。生きた外国語に触れる機会の充実を図るため、小学校３～６年生全ての外国語授業等で、国際交流員または臨時英語指導助手を配置する。

　学校教育推進員３人、特別支援教育支援員４３人、子どもカウンセラー４人、学校事務補助員１１人の配置、小学校体育活動コーディネーターの派遣など、多様な人材配置によって教職員の働き方改革につなげていく。

　教育関連の主な事業はつぎのとおり。

▼国内交流や国際交流の推進

▽小学生国内交流＝３３４万円

　埼玉県上尾市、神奈川県開成町、高知県中土佐町の小学生を受け入れるほか、新たに高知県中土佐町への訪問を予定。

▽中学生・高校生海外研修＝５９３万円

　中学生１６人、幕別清陵高校生徒１年生３人を対象に、オーストラリアでの研修を予定。

▽国際交流員の配置＝１５６６万円

▽臨時英語指導助手の配置＝３７６万円

▼豊かな人生を育む生涯学習の推進

▽マイファーストブックサポート＝２３万円

　図書館司書による絵本の読み聞かせに加え、中札内高等養護学校幕別分校生徒がシルクスクリーンで印刷するバッグに絵本を入れて贈呈する。

▽化石体験学習＝３０万円

　小・中学生、大人が対象。

▼「生きる力」を育む学校教育の推進

▽学校教育推進員の配置＝１２６７万円

　３人を配置し、教育課程や学習指導など、学校教育における専門事項に対する指導助言する。

▽学校体育授業支援＝２１万円

▽特別支援教育支援員の配置＝９４２１万円

　個別の支援を必要とする生徒児童の生活や学習を支援する。小学校に３６人、中学校に７人を配置。

▽小学校落語会開催＝１３万円

▽学校事務補助員の配置＝２３６２万円

　小学校に７人、中学校に４人を配置する。

▽子どもカウンセラーの配置＝７０２万円

▽学校運営協議会運営＝１６４万円

▽就学支援資金交付＝３１９万円

▽修学旅行費支援＝６７２万円

▽小・中学校等整備＝１９９０万円

▽長寿命化改修＝５億３６５万円

　札内南小学校の校舎と屋内運動場の改修。つくし学童保育所の過密状態緩和に向けた改修。

▽スクールバス更新（新規）＝２２６５万円

　忠類西部線のスクールバス（４５人乗り）を購入。

▽魅力ある高校づくり支援＝１０３５万円

　幕別清陵高、中札内高等養護幕別分校に補助金を交付。

▼健康づくりとスポーツ活動の振興

▽全道・全国文化・スポーツ大会参加奨励金＝４９７万円

▽体育連盟進行補助金＝１７８万円

▽スポーツ少年団育成補助金＝１５７万円

▽運動公園野球場整備＝２５万円

▽運動公園陸上競技場オーバースライダー修繕＝３９０万円

▽幕別町民プール改修＝１０１７万円

▽アスリートと創るオリンピアンのまち創生＝３８２万円

　子どもの運動・スポーツを支えるための講演会に２０万円計上、オリンピアン学校訪問事業に１２２万円を計上等。

(市町村 2022-03-02付)