網走市教委　３年度体力等調査結果　男子体力合計点　平均超　１校１実践などが結果に

（市町村 2022-03-02付）

網走市内３年度全国体力・運動能力等調査結果（クリックすると拡大表示されます）

　【網走発】網走市教委は、３年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果を公表した。小・中学校男子で体力合計点が全国平均を上回った。女子も小・中ともに全国平均に近い結果となった。市教委は「各学校で体育の授業改善や１校１実践の取組を進めてきたことなどが結果につながった」と分析している。

　本年度調査は昨年４～７月、小学校９校の５年生２７０人（男子１２９人、女子１４１人）、中学校６校の２年生２４４人（男子１２６人、女子１１８人）を対象に実施した。

　実技に関する調査では、体力合計点が全国平均を超えたのは小学校男子、中学校男子。小学校女子、中学校女子は下回ったものの、経年比較では改善傾向にあり、全国平均に近い結果となっている。

　全国平均を上回った種目をみると、小学校は男女ともに握力、上体起こし、反復横跳び、立ち幅跳び、ソフトボール投げの５種目、中学校は男女ともに上体起こし、長座体前屈、反復横跳びの３種目。上体起こしと反復横跳びは小・中男女全てで全国平均以上となった。

　質問紙調査では、平日の運動時間の平均が小・中男女全てで全国を上回った。市教委は各学校での１校１実践の取組や部活動などを要因として挙げている。

　一方、「朝食を毎日食べる」と回答した割合が小・中男女全てで全国を下回ったいる。また、平日にテレビ、ＤＶＤ、スマートフォン、パソコンなどの画面を見ている時間が３時間を超える割合が高く、児童生徒の生活習慣に課題がみられた。

　児童生徒の体力向上に向け市教委は、タグラグビーの推進、体育・保健体育の授業におけるＩＣＴ機器の活用などを進めていく。

　また、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ「学校の新しい生活様式に基づき、感染症対策を講じながら体力向上の取組を継続していく」としている。

(市町村 2022-03-02付)