第８回ほっかいどう学連続セミナー　留萌の魅力支えるもの　留萌小・高橋教諭ら実践発表等

（関係団体 2023-05-30付）

第８回ほっかいどう学連続セミナー

　【留萌発】ほっかいどう学推進フォーラム（新保元康理事長）は２７日、第８回ほっかいどう学連続セミナーを開いた。留萌市内の道の駅るもいを会場にオンライン配信も実施。「留萌の魅力を支えるもの再発見」をテーマに、発表やパネルディスカッションを通して、留萌地域の将来について考えを深めた。

　セミナーは、北海道各地の魅力とそれを支えるインフラの価値を再発見し、それをどのように教育につなげるか議論するもの。関係者約４０人が参加した。

　同フォーラムの倉内公嘉副理事長があいさつ。同フォーラムの活動に触れたほか、北海道にはまだまだ知らないことがたくさんあることから「新しいことを知ることはうれしい」と話した。

　続いて、道開発局留萌開発建設部の大石珠希次長が「あらためて知ってほしい留萌インフラの底力」、留萌市立留萌小学校の高橋基文教諭が「道の駅るもいを核に未来の留萌を考えよう！」、苫前商業高校の稲瑞希教諭が「高校商業科みち学習構想～留萌の魅力発見モデルコースを考える」、㈱コササルの金川文子チーフトラベルプランナーが「コササル留萌を目指して！」と題してそれぞれ発表した。

　うち高橋教諭は諸外国の石油禁輸等を背景とした太平洋戦争を例に、留萌で石油の研究をしていたことを示すことで児童がその歴史を身近に感じ、自分事として考えるきっかけとなることを説明した。学びを身の回りの出来事と結び付ける地域学習が主権者教育や社会参画の入り口となることを強調。今後の道の駅での学習についても紹介した。

　稲教諭は生徒自らがツーリングのルートやスケジュールなどを考える自転車ツーリング事業や、コーヒーや生徒開発商品などの販売をする苫カフェ、苫前町の文化や歴史を学ぶとままえ学について紹介。みち学習については、３年生の課題研究としてオロロンラインの観光プランの作成に向けて外部講師の講話やフィールドワークなどに取り組んでいることを説明した。みち学習を通して生徒たちに「３年間過ごした苫前町や留萌管内について観光という商品を通して考える力や企画力を身に付けさせたい」「達成感を味わってほしい」などと話した。

　このあと、パネルディスカッションでは、新保理事長がコーディネーターを務めたほか、パネリストとして大石次長、高橋教諭、稲教諭、金川氏が参加した。

　留萌地域の未来に向けて、高橋教諭は今までは地域の問題を取り上げるとどうしても暗い話題にしかならないことに触れ「もっと地域に明るい未来をつくろうとしていることを取り上げていかなければならないと感じた」。

　稲教諭は、留萌建設協会二世会の萌志会と生徒がワークショップを行ったことに触れ「その業界の方々の話を聞いて生徒の考えが引き出されることが良かった。学校だけではなく、行政や企業の方々の話を聞いて、ディスカッションすることで生徒の成長につながるのでは」とそれぞれ話した。

(関係団体 2023-05-30付)