道特協 5年度定期総会・研修会 会長に青田氏 札幌手稲山口小 10月26、27日に後志大会(関係団体 2023-05-29付)
決意を語る青田新会長
道特別支援学級・通級指導教室設置学校長協会(道特協)は19日、ライフォート札幌で5年度定期総会・研修会を開いた。10月26、27日に第47回経営研究会後志大会を開催することや、9月1日に札幌市特別支援学級・通級指導教室設置学校長協会との合同研修会を開催することなどを盛り込んだ事業計画を決定。役員改選では、新会長に札幌市立手稲山口小学校の青田佳寿紀校長を選出した。
開会に当たり、猪股嘉洋会長があいさつ。文部科学省が公表した小・中学校の通常学級における特別な教育的支援を必要とする児童生徒の割合について触れ「特別支援学級に在籍、通級指導教室に通う児童生徒だけではなく通常学級に在籍している児童生徒への支援についても今まで以上に取り組む必要がある」と強調。その上で「これらを踏まえ、今後の活動計画について皆さんと一緒に取り組んでいきたい」と呼びかけた。
研修会では、道立特別支援教育センターの今井章文所長が「特別支援教育の動向と直面する課題」と題して講演。また、道教委特別支援教育課の山内功主幹が行政説明を行った。
議事に移り、本年度の活動方針、活動計画を決定。
活動方針の重点として①特別支援教育の充実・発展を学校経営の柱の一つとして、充実に努める②職能の向上のための研鑚を深める③会員相互の連携や5ブロック25地区の活動の充実・発展に努める④関係諸機関・関係諸団体との連携を図る⑤5年度道特協第47回経営研究会後志大会の準備―の5点を設定。
活動計画には、第47回経営研究会後志大会を10月26、27日に開催するほか、9月1日に札幌市特別支援学級・通級指導教室設置学校長協会と合同で研修会を開催することなどを盛り込んだ。
役員改選では、会長に札幌市立手稲山口小の青田校長を選出。青田新会長は「文科省、全特協、道教委から発信される特別支援教育に関わる情報をいち早く各地区に知らせ、校長を含めた全ての教職員の知見を高めていきたい」と決意を述べ、後志大会の成功に向けて協力を呼びかけた。
本年度の役員はつぎのとおり。 =敬称略=
▽会長=青田佳寿紀(札幌市手稲山口小)―新
▽副会長=関敏明(札幌市発寒西小)―新、菅原伸一(札幌市東栄中)―新、荻澤吐夢(札幌市栄町小)、堀智行(小樽市奥沢小)―新、東藤義文(旭川市啓北中)、三谷龍司(函館市青柳中)―新、吉岡ゆかり(苫小牧市沼ノ端小)―新、池田倫知(釧路市東雲小)―新、久米達夫(蘭越町蘭越中)―新
▽監事=佐藤正行(札幌市二条小)―新、今野洋介(札幌市厚別中)―新、佐藤辰彦(江別市江別第二小)―新
▽理事長=佐々木一好(札幌市南の沢小)―新
▽副理事長=岡田一伸(札幌市本郷小)
研修会では、道立特別支援教育センターの今井章文所長が「特別支援教育の動向と直面する課題」と題して講演した。今井所長は、自立活動の指導の必要性や交流および共同学習を行う意義などについて説明。このほか、自立活動の基本的内容や実践事例等を示した同センターの「特別支援学級担任のハンドブック“自立活動編”」の積極的な活用を呼びかけた。
今井所長ははじめに、特別支援教育の動向として、特別支援教育を担う教師の養成、採用、研修等に係る方策や通常の学級に在籍する障がいのある児童生徒への支援に係る方策などについて振り返った。
続いて、道教委がことし2月に作成した「特別支援学級における適切な教育課程の編成に関する資料」のもと、特別な教育課程について説明。自立活動の指導の必要性について「障がいのある児童生徒は、日常生活や学習場面において、様々なつまずきや困難が生じるため、調和の取れた育成を支える基盤に着目した指導を行う必要がある」と指摘した。
また、交流および共同学習を行う意義についても触れ「相互の触れ合いを通じて、豊かな人間性を育むことを目的とする交流の側面と教科等のねらいの達成を目的とする共同学習の側面があり、この2つの側面を分かちがたいものとして捉え、推進していく必要がある」と説いた。
このほか、3年度に道立特別支援教育センターが発行した「特別支援学級担任のハンドブック(新訂版)」の追補版として、ことし3月に発行した「自立活動編」を紹介。自立活動の基本的な内容や実践事例等を掲載していることを伝え、自立活動の指導の充実に向け積極的に活用するよう呼びかけた。
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自立活動指導の必要性などを説いた
(関係団体 2023-05-29付)
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