道エネ環境教育研究委が総会　委員長に香西氏　札幌本通小　６年度札幌大会へ研究推進

（関係団体 2023-06-06付）

道エネルギー環境教育研究委員会総会

　道エネルギー環境教育研究委員会は５月下旬、ホテルライフォート札幌で総会・講演会を開催した。新委員長に札幌市立本通小学校の香西尉男校長を選出するなど５年度の役員体制を決定したほか、６年度の研究大会札幌大会の開催に向けて教科・校種の垣根を越えて研究を進めることを確認した。

　役員改選後に香西委員長は、地震や津波など災害が多発する今日、エネルギー・環境教育の役割が一層重要になっているとし「これからの時代を生きる子どもたちがエネルギーや環境について考え、行動する力を身に付けていくことが非常に重要。校種・強化を越えた集まりの強みを持って実践を行っていきたい」と述べた。

　議事に入り５年度活動計画を決定。６年度開催を予定している第１０回道エネルギー環境教育研究大会札幌大会に向けて夏ごろに道内エネルギー環境関連施設への視察研修を行うほか、１２月２日に全体研修会を、６年２月１７日に勉強会をホテルライフォート札幌で開催することを決めた。

　最後に公益財団法人地球環境産業技術研究機構（ＲＩＴＥ）の主席研究員を務める秋元圭吾氏が「地球温暖化をめぐる日本と世界の情勢」と題して講演。カーボンニュートラル実現に向けた対策技術の長所・短所を示し「各エネルギーの長所を生かし、短所を減少させ、エネルギーミックスを図ることが様々なリスクを低減する上で重要」と説いた。

　また、エネルギー資源に乏しいわが国における産業競争力の維持や安全保障上の観点から原子力の重要性が高まっているとし「安全性」を中核に「環境」「エネルギーの安全保障・安定供給」「環境面の対策」の総合的なバランスの大切さを説いた。

　本年度の役員はつぎのとおり。

＝敬称略＝

▽委員長＝香西尉男（札幌市本通小校長）―新

▽幹事長＝長堀裕信（札幌市手稲北小校長）―新

▽幹事＝増谷忍（開発部会長、札幌市平和通小校長）、小川厚志（開発部副部会長、札幌市北都中校長）、下山敏晴（研究部会長、札幌市発寒中校長）、川見明子（研究部副部会長、札幌市西岡北小校長）―新、藤王尚之（広報部会長、札幌市札苗北中校長）―新、髙橋美保（広報部副部会長、札幌市明園小校長）―新、杉山憲一郎（大学代表、北大名誉教授）

(関係団体 2023-06-06付)