道高校工業クラブ大会に15校109人 団体部門で旭工優勝 個人部門は琴似工・門間さん
( 2024-01-26付)

 【網走発】道高校工業クラブ連盟(太田潤一会長)は18、19日の2日間、北見工業高校(小山彰博校長)で道高校工業クラブ大会を開催した。全道15校から生徒、教員を合わせて109人が参加。課題研究発表、計算技術競技の2種目で、日頃の学習の成果を競い合った。計算技術競技では団体部門で旭川工業高校、個人部門で札幌琴似工業高校の門間充貴さん(3年)が優勝した。

 大会は今回で42回目。工業に関する事象の実験や調査・研究および作品の製作・改良などについての体験や交流を通じて、将来の産業人としての資質向上を図ることを目的としている。

 全道の工業科設置校15校が参加した。課題研究発表には15校から57人、計算技術競技には6校から24人が出場した。道工業校長会との共催。道教委、北見市、北見市教委などが後援した。

 初日は開会式、生徒交歓会を行い、生徒、引率教員が交流を深めた。

 2日目は発表、競技に臨んだ。課題研究発表では、学校ごとのグループがスライドを使って研究内容をプレゼンテーションした。

 当番校の北見工業高は、3年生7人のグループで「一般開放に向けた公園づくりへの挑戦」と題して発表した。計画から施工までの一連の作業を通して、現場での施工の流れを疑似体験。築山、ウッドデッキなど建設機械を使わずに完成させた成果を伝え、今後の課題などについても発表した。

 審査の結果、ものづくり大賞、発明大賞など九つの賞を贈り努力をたたえるとともに、6年度全国産業教育フェア大会の出展作品に旭川工業高「旭工エアエンジンの製作~俺達の挑戦」と富良野緑峰高校「再生可能エネルギーによる自給自足型エネルギーシステムの構築」の2作品を選出した。

 計算技術競技は、四則計算や関数計算など5問で構成される。各30点で合計点数を競い合った。団体部門は旭川工業高が優勝、札幌工業高校と富良野緑峰高が2位となった。個人部門は、札幌琴似工業高の門間さんが優勝。2位は旭川工業高の髙柳恵樹さん(3年)と佐藤奏汰さん(3年)が並んだ。

 第43回大会は、滝川工業高校で開催する予定となっている。

( 2024-01-26付)