芽室町６年度予算案　全小中にロイロノート　部活動地域移行へ協議会

（市町村 2024-02-22付）

　【帯広発】芽室町は２０日、６年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比５・７％増の１２９億９８００万円。教育費には２・４％減の１５億８２８６万円を計上した。

　教材・教具整備事業として、小学校に３４３８万円、中学校に２８８１万円を措置。うち全小・中学校の児童生徒および教職員に対するロイロノートの導入に１６２万円を充てた。５年度の無料トライアルを経て、６年度から本格導入に移行。児童生徒の学習状況を共有・可視化し、個別最適な学びと協働的な学びの一体化を図る。

　また、スポーツ人材強化・育成事業に係る６２１万円のうち、４０万円を部活動の地域移行に向けた協議会の設置に充てている。

　教育関連の主な事業はつぎのとおり。

【農業を軸とした活力と賑わいのあるまちづくり】

▼食農理解促進＝２５８万円

▽めむろ農業小学校＝１２７万円

　入学対象者を小学校１～６年生とし、種まき、畑の管理、収穫、生産者との交流などの体験から農業への理解を深める。

▽食農教育＝５１万円

【心豊かで輝く人と文化を育むまちづくり】

▼児童生徒支援＝４０９８万円

　町内小・中学校全学年の３０人以下学級編制を継続。計１１人の任期付教諭および教育活動指導助手を配置し、教育効果を高める。

　スクールライフアドバイザーや学校支援員の配置、訪問看護師の派遣、教育支援センター業務の民間委託も含む。

▼児童生徒食育推進＝３２２万円

▼給食材料購入＝９４２３万円

▼教材・教具整備（小学校）＝３２３８万円

▼教材・教具整備（中学校）＝２８８１万円

▼大学等就学支援＝２３０４万円

▼少年教育活動運営＝８１９万円

　中高生が地域課題に向き合う探究心を育む場として、芽室ジモト大学を実施。コーディネーターに地域おこし協力隊を採用。

▼コミュニティ・スクール運営＝８６９万円

▼図書・視聴覚資料の貸出・保存＝１０９８万円

▼スポーツ人材強化・育成＝６２１万円

　部活動の地域移行に向けた協議会の設置に４０万円を計上する。

▼総合体育館維持管理＝３億７６０７万円

　老朽化した第１アリーナおよびギャラリースペースの暖房改修工事など。

【誰もが健康で自分らしく笑顔で暮らせるまちづくり】

▼精神保健普及＝６３万円

　精神症状を背景とした自殺対策として、インターネットや普及啓発用品を活用して相談窓口の周知を強化し、ゲートキーパーの研修会を実施する。

▼子ども家庭センター運営＝６８２万円

　国の方針に基づき、母子保健を担う「子育て世代包括支援センター」、児童福祉を担う「子ども家庭総合支援拠点」を統合し、全ての妊産婦、子育て世帯、子どもへ一体的に相談支援を行う機能を有する「子ども家庭センター」を設置する。

▼子ども医療費給付＝８１０６万円

▼子どもの居場所づくり推進

　貧困を含む様々な困難を抱える児童に対し、食事提供やタブレット端末を活用できる環境を整えた学習支援などを、委託して行う。

▼児童発達支援給付＝６６０４万円

(市町村 2024-02-22付)