鹿追町　鹿追高入学者全国募集で　シェアハウス型寮運営へ　定員１２人　４月入居可

（市町村 2024-02-28付）

　【帯広発】全国から入学者を受け入れる鹿追高校の振興策として、鹿追町は６年度からシェアハウス型の寮運営を支援する。２棟４戸（１戸当たり定員３人）を設置し、４月から入居が可能。ハウスマスターが近隣に住み、生徒たちの生活面や精神面を支える。

　同校は５年度から全国募集を開始し、道外からの入学者も在学中。一般財団法人地域・教育未来化プラットフォームが運営する「地域みらい留学」に加盟し、オンラインを活用した学校説明会への参加や学校見学の受け入れなども行っている。

　現在、定員１２人の男子寮、定員５人の女子寮を設置しているが、今後の入寮希望者に対応するため、５年度に教職員住宅を改修して寮を増設した。１戸当たり定員３人のシェアハウス型で、計１２人分の２棟４戸を用意。１戸３ＬＤＫの間取りで、一人ひとりに個室が当たり、リビングや浴室、トイレ等は共同で使用する。

◆ハウスマスターが生徒の生活を支援

　朝夕食は調理員が提供するが、食事後の片付けや日頃の清掃などは生徒自ら行うこととしている。地域おこし協力隊１人がハウスマスターとして隣接する１棟に居住し、生徒たちの生活をサポート。地元を離れて暮らす新入生への精神的ケアも担う。

　町は６年度予算案に、鹿追高校シェアハウス運営事業として１２８５万円を計上。

　町教委は「生徒が自走して学びに向かう姿勢が同校の魅力の一つ。子どもたちが積極的に学び、生活を送ることができるように支援していきたい」と話している。

(市町村 2024-02-28付)