道高校長協会　第１回理事研　管理職人材の確保を　宮澤会長　最重要課題に

（関係団体 2024-04-16付）

道高校長協会第１回理事研

　道高校長協会（宮澤一会長）は１２日、道庁別館で６年度第１回理事研究協議会を開いた。６年度役員や活動方針・事業計画などを審議。冒頭のあいさつで宮澤会長は、協会の最重要課題として「後継者や管理職を的確に担うことのできる人材の確保」を挙げ、管理職の質の確保に向け、後進の育成に努める重要性を説いた。

　宮澤会長のあいさつ概要はつぎのとおり。

　前年度は４年ぶりに前期研・後期研共に対面で行い教育懇談会も開催することができた。ＧＩＧＡスクール構想やコロナ禍によって、オンラインによる会議システムが急速に進んだが、体温を感じる対面による会議の意義は深いもの。今後も、対面とオンラインそれぞれのメリットを鑑みて、実効的な会議や研修会の実施を試みることが肝要と考える。

▼全高長の動きについて

▽第３回都道府県高校長協会長研究協議会（１月１９日開催）

　静岡高校の織田敦校長から「高校の教諭定数改善を求める」というレポートに基づく発表があった。その後、各校長から定数改善抜きに教員の働き方改革は進まないという多くの意見が出された。

　そこで、全高長として①検討のためのプロジェクトチームの設置②都道府県高校長協会長研究協議会での協議③文部科学省への要望書の提出―を本年度中に行うとのことだった。

▽インボイス制度

　制度実施に当たり、資料代徴収による収入が課税対象になることから、資料参加の廃止を決定した。

　また、会費・総会参加費について、現行が会費８０００円、総会参加費５０００円のところ、令和６年が会費８０００円、総会参加費４０００円、７年以降が会費１万円、総会参加費４０００円とする案があり、各都道府県教委とやりとりを行うとのこと。

▼本協会の活動について

　６年度活動方針案および調査研究部活動方針案については、前年度とほぼ同様と考えている。

　また、協会運営については「支える」「備える」「攻める」「育てる」の４Ｓを踏襲し、４Ｓを推進する上で、本年度も「協働」と「バランス」を大切にした協会運営を心がけていきたいと考えている。

　前年度における調査研究部の活動を代表して、管理運営委員会の函館西高校の古御堂徹校長から５月実施の全高長総会・研究協議会において壇上発表がある。

　また、３月１６日「採用校長のための事前研修会」と「昇任教頭のための事前研修会」が校長協会主催で行われ、様々な立場の人から講話をいただくなど、充実した研修会になった。

▼管理職の発掘および育成について

　本協会における最重要課題として、後継者や管理職を的確に担うことのできる人材の確保が挙げられる。この課題解決のためには、道教委からの示唆を仰ぎつつ、制度設計等について道教委への意見具申を続けていくことが大切である。

　一昨年度から日胆支部においてミドルリーダーも含めた教頭・副校長研修会の実施や、石狩・空知・後志の３支部合同で、教頭・指導主事候補者等対象のミドルリーダー研修会が１年に２度行われた。

　今後も管理職の質の確保のために、後進の育成に努めることが肝要と考えるので協力をお願いする。

▼道高体連・高野連・高文連事務局のローテーションについて（令和１３年度から予定）

　５年度、札幌北陵高校が全道高文連と高野連札幌支部の事務局を担ったことから、今後、全道３連盟と３連盟札幌支部（石狩支部）の事務局が重ならないよう、道高体連・高野連・高文連の事務局のローテーション化について、３連盟会長から５年度２月の理事研で話され、意見等を募った。

　今後、石狩管内大規模校等によるローテーションの具体案を、関係する校長先生と協議していくことになるので、理解・協力をお願いする。

(関係団体 2024-04-16付)