３定道議会代表質問（１１日）　再非行による検挙率が増加　道警本部長が答弁

（道議会 2015-09-15付）

　三定道議会代表質問が十一日、本会議場で開かれ、青少年の犯罪防止について質疑が行われた。室城信之道警本部長は、検挙・補導した非行少年数は減少する一方、再非行によって検挙された刑法犯少年の割合が増加傾向にあることを示し、地域と連携・協働して非行防止活動に引き続き取り組むことを説明した。荒当聖吾議員（公明党）の質問に答えた。

　室城道警本部長は、昨年、道内において検挙・補導した非行少年は、二千百三十六人であり十年前の三分の一に減少したことを説明。一方、再非行によって検挙された刑法犯少年の割合が増加傾向にあり、昨年は二八・五％を占めたことを説明した。

　関係機関と連携した少年補導活動における少年への積極的な声かけ、児童生徒対象の非行防止教室を開催していること、非行に走った少年には定期的な連絡活動や、ボランティア体験、社会参加活動、就学支援など居場所づくり活動を進めていることについても言及し、「今後も道民に少年の非行情勢、非行防止の取組に関して情報発信するとともに、地域と連携・協働して非行防止活動に取り組む」とした。

　また、柴田達夫教育長は、生徒指導上の諸問題を解決するため、教育活動全体を通じた道徳教育と心の教育の充実などに取り組むとともに、きめ細かな教育相談を行っていることを説明。各管内の生徒指導研究協議会の研修などで、学校・家庭・地域の連携について協議し、未然防止に努めていることも報告した。

　今後については、生活習慣の定着に向けた家庭におけるルールづくりの促進や、警察署との情報共有を進めるほか、児童生徒の問題行動の未然防止に向けて、「市町村教委や学校に指導・助言していく」と答弁した。

(道議会 2015-09-15付)