【平成２８年を迎えて　教育研究団体に聞く】北海道国語教育学会　藤川尚子会長

（関係団体 2016-01-05付）

　謹んで新春のお慶びを申し上げます

　本学会は今年度、「小・中の接続を見通した〝読むこと〟（文学的な文章教材）の学習の工夫改善～言語活動を効果的に位置づけた単元の構成」という実践課題で研究を進めております。これは昨年度設定されたものですが、その支えとなっているのは、本会の研究の「魂」ともいうべき二つの柱であると言えます。

　一つ目の柱は、「学ぶ側に立つ教材研究」という研究テーマです。このテーマは、昭和五十五年に設定されて以来三十五年間、一貫して貫かれている本会の「不易」のテーマです。

　二つ目の柱は、小・中・高・大学という校種の枠を超えて共に研究するという会のあり方です。

　今年度は、夏のセミナーや全道研究大会に向けての授業づくりの中で、「①付けたい力の明確化・重点化」「②付けたい力に適う言語活動の選定」「③単元を貫いて位置付ける言語活動」「④言語活動を行うのに必要な能力を身に付けられるような指導過程」にポイントを置いて研究を進めてきました。その成果の場となった第四十九回全道大会は、十一月十七日（火）に、札幌市立東園小学校・札幌市立八条中学校を会場にして行われました。

　本会が今取り組んでいる実践課題は、今求められている「小・中の接続」を実践的に検証することができる価値ある取組だと自負しております。

　本学会は、今後も二つの柱を支えに一層の充実・深化を目指してまいります。本年も皆様の変わらぬご支援をお願い申し上げ、新年のごあいさつといたします。

▼新年の事業計画

▽月例会

・期日＝未定

▽夏のセミナー

・期日＝８月上旬

▽第５０回全道研究大会

・期日＝１１月

・内容＝研究授業（小学校・中学校）実践発表

▽ホームページ＝http://www.kokugo-gakkai.org/

▼事務局＝北海道教育大学附属札幌中学校（事務局長―皆川慎太郎教諭）

(関係団体 2016-01-05付)