芽室町教委の教育行政執行方針―西村委員長説明　家庭学習の定着化推進　芽室西小３・４年で３５人学級

（市町村 2016-03-14付）

芽室町教委・西村嘉博委員長

　【帯広発】芽室町教委の西村嘉博教育委員長＝写真＝は、二日に開かれた町議会定例会で二十八年度教育行政執行方針を説明した。各学校における指導工夫改善や少人数指導、習熟度別学習等による児童生徒への対応を進めるとともに、「アクティブ・ラーニング」の充実および授業と連動した家庭学習の定着化を図る。また、小学校第一学年・第二学年での読み書き支援のスクリーニングを実施するとともに、小学校第三学年および第四学年の三十五人以下学級編制のための教育活動指導助手を、新たに芽室西小学校に配置する。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼確かな学力の育成

　各学校における指導工夫改善や少人数指導、習熟度別学習等による児童生徒への対応を進めるとともに、課題の発見と解決に向けて主体的・協働的に学ぶ学習「アクティブ・ラーニング」の充実、および授業と連動した家庭学習の定着化を図る。

　また、子どもたちの発達上の課題に早期に気づき、一貫性と継続性のある支援を構築し、個々に応じたきめ細かな指導を充実するために、小学校第一学年・第二学年での読み書き支援のスクリーニングを実施するとともに、小学校第三学年および第四学年の三十五人以下学級編制のための教育活動指導助手を、芽室小学校に加えて、新たに芽室西小学校に配置する。

　併せて、特別な配慮や支援を必要とする児童生徒に対しては、教育支援委員会における適切な就学支援のもと、子どもの実態に応じた適切な指導と必要な支援によって、その能力や可能性を最大限に伸ばし、自立し社会参加ができるよう、教育活動指導助手や学校支援員を継続配置するとともに、町の発達支援システムとの連携などによって特別支援教育の充実を図る。

▼豊かな心と健やかな体の育成

　移行措置期間にある「特別の教科　道徳」にかかわる取組を着実に進めるとともに、各学校における宿泊学習や職業体験活動などを通して集団生活における規範意識を高め、自己肯定感や自己有用感を育成する。

　また、将来の夢や目標実現のために粘り強く懸命に努力することができる、活力に満ちた児童生徒を育てるための外部講師などを活用した事業への支援を行う。

　学校におけるいじめや不登校の問題については、「町いじめ防止基本方針」や、各学校の「いじめ防止基本方針」に基づく取組の徹底やいじめの実態把握、より良い学校生活と友達づくりのための「ハイパーＱＵの実施など、早期発見・早期対応に努める。

▼多様な学習機会の確保・充実

　図書館サービスの向上を目指した環境整備に努めるとともに、幼児対象事業や図書館講座、図書館まつりの開催など読書環境や読書活動の充実を目指し、ボランティア団体などと連携を図りながら推進する。

(市町村 2016-03-14付)