優良PTA文科大臣表彰本道分 室蘭海陽小Pなど栄誉 11月18日に東京で表彰式
( 2016-10-24付)

 二十八年度優良PTA文部科学大臣表彰の受賞団体が決定した。本道からは、室蘭市立海陽小学校PTAなど五団体が晴れの栄誉に輝いた。表彰式は、十一月十八日午後一時三十分から東京都内のホテルニューオータニで執り行われる。

 本道関係の受賞団体の功績概要はつぎのとおり。

▼室蘭市立海陽小学校PTA

 平成十五年の設立以来、学校、保護者、地域の親睦・連携を図る活動や、児童の安全確保を目的とした活動に、積極的に取り組んでいる。

 特に、二十六年度から、「教育フォーラム・イン海陽」を開催し、「海陽小学校参画型協議会」にかかわっている地域住民と、子どもたちをより良く育てるための学校・保護者・地域の連携について熟議を行うことによって、共通理解を図りながら、「地域の子どもたちを地域で育てる新しい学校づくり」に向けた環境整備に努めている。

 また、設立時から毎年実施している資源回収や、関係団体と協働開催する「海陽フェスティバル」の収益を図書購入に充てるなど、教育環境の整備に努めている。

▼札幌市立中沼小学校父母と先生の会

 昭和二十三年の設立以来、「すべては子どもたちの安全のため」をスローガンに、学校と保護者が一致団結して様々な活動に取り組んでいる。

 特に、町内会や警察署などの関係機関と連携・協力し、子どもたちの交通安全対策について検討する「スクールゾーン実行委員会」を開催し、滑り止め材の散布や注意標識、赤色灯の設置について、同委員会の意見が反映され実現したほか、団地周辺の交差点やバス停付近、横断歩道をその団地内に住む会員で分担して、冬期間、毎日、交代で除雪活動を行うなど、PTAが中心となって子どもの登下校の安全確保に努めている。

 また、「ミシン実習」や「調理実習」などを「保護者参加型授業」として、保護者が授業に参加し、授業支援を行っている。

▼札幌養護学校父母と先生の会

 昭和三十三年の設立以来、北海道の養護学校では最も長い歴史をもつPTA団体として、北海道知的障がい教育の中心校の役割を担い、他校のPTAに対して先導的な活動を行ってきている。

 特に、卒業後の生活や進路を見据えた研修などを開催するほか、保護者間で子育ての悩みや解決策を話し合う場の設定、ICT研修会、小児神経科の医師を招へいした講演会などの「札養ミーティング」と称した研修活動を実施している。

 また、長期休業期間中における「PTAプール開放」や地域の和太鼓同好会の演奏会、親子の親睦を深めるレクリエーションなど、積極的な児童生徒の学校外活動を行っている。

▼別海中央小学校父母と先生の会

 昭和四十年の設立以来、心身ともに健全で人間性豊かな子どもを育てるために、学校や地域、関係機関と連携し、積極的な取組を進めている。

 特に、放課後や長期休業期間中に学習会「やればできる会」を開催し、保護者が学習サポーターとして子どもたちの学習支援を行ったり、親子体験教室や親子企業訪問を開催するなど、充実した体験活動の機会を提供している。

 また、学校作成の『家庭学習の手引』に基づいた家庭学習時間の目標をPTA総会時に全会員で確認し、日常的な声かけ・点検を行うなど、子どもの学習習慣の定着に取り組んでいる。

▼札幌市立月寒小学校父母と先生の会

 昭和九年の設立以来、卒業生・地域・学校との連携が強く表れた活動を行っている。

 特に、子どもたちの健全育成を図るために札幌市が設置した、毎日、一定時間に鐘の音を流し、子どもたちに帰宅時間を知らせる「愛の鐘」という放送機器が老朽化したことから、札幌市に対し、機器更新の協力を申し出て、地域ぐるみで幅広く募金活動を行い、新しい放送機器を寄付した。

 また、PTA雪中運動会を企画し、屋内に閉じこもりがちとなる冬期間に、子どもたちに屋外での遊びの楽しさを伝える活動を行っている。

( 2016-10-24付)