来春卒高校生の求人・求職状況 10月末で内定率66.2%に 求人倍率過去最高の1.84倍―道労働局まとめ
( 2016-12-05付)

 来春卒業予定で就職を希望する道内高校生の就職内定率が、十月末時点で前年同期比二・八ポイント増の六六・二%と、この時期としては統計開始(昭和六十一年三月卒)以来、平成四年三月卒の六八・〇%に次ぐ過去三番目に高い水準となったことが道労働局の調査で分かった。道内求人倍率は〇・二ポイント増の一・八四倍と、十月末としては統計開始以来、最高値となった。就職未内定者数は二千七百八十五人で、一〇・六%減少した。

 就職を希望している道内の高校生は、前年同期に比べ三・四%、二百九十三人少ない八千二百二十八人。男子四千三百六十七人、女子三千八百六十一人で、それぞれ二・七%(百二十三人)、四・二%(百七十人)減少。

 これに対し、道内のハローワークに寄せられた求人は一万五千百五十九人で、前年同期に比べ八・三%(一千百六十七人)増加した。

 地域別では、札幌圏(ハローワーク札幌・札幌東・札幌北の合計)が五・五%(二百八十四人)、函館が一六・七%(百七十人)、釧路が二二・八%(百四十六人)、それぞれ増加するなど、全道二十地域のうち、十七地域で前年同期を上回った。

 産業別では、卸・小売業が一四・六%増の二千七百十三人、建設業が一二・〇%増の二千五百二十三人、製造業が一〇・八%増の二千四百四十四人、医療・福祉が二〇・三%増の二千二百六十二人など。

 求人の増加に伴い、道内求人倍率は一・八四倍と、これまで最高だった前年同期より〇・二ポイント改善し、十月末としては、統計を開始した昭和六十一年以降、最高値となった。

 就職内定者は五千四百四十三人(道内四千四百五十三人、道外九百九十人)で、前年同期に比べ〇・七%、三十八人増加。男女別では、男子が一・四%(四十四人)減の三千二十九人、女子が三・五%(八十二人)増の二千四百十四人。

 就職内定率も二・八ポイント増の六六・二%となり、平成三年三月卒(六八・八%)、四年三月卒(六八・〇%)に次ぐ、統計開始以来三番目に高い数値となった。男子が一・〇ポイント増の六九・四%、女子が四・六ポイント増の六二・五%。

 内定率をハローワーク別にみると、稚内が八〇・〇%で最も高く、次いで、紋別が七八・八%、浦河が七五・二%、旭川が七四・九%など。逆に最も低かったのは網走の四七・二%で、唯一、五割に届いていない。札幌圏は六一・七%だった。

 未内定者は、前年同期に比べ一〇・六%(三百三十一人)少ない二千七百八十五人。男子が五・六%(七十九人)少ない一千三百三十八人、女子が一四・八%(二百五十二人)少ない一千四百四十七人。

 未内定者のうち、道内での就職を希望している生徒は二千七百十四人(男子一千二百九十七人、女子一千四百十七人)で、九七・五%を占めている。

( 2016-12-05付)