平取町の２９年度予算案　教育費４．７億円　ふるさと教育へ環境整備　平取高入学助成を継続

（市町村 2017-03-03付）

　【浦河発】平取町は二月二十七日、二十九年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比六・八％増の六十一億五千六百万円。うち、教育費は振内中学校整備事業を終えたことで二十四・九％減の四億七千七百三十四万円となった。川上満町長は「アイヌ文化の伝承保護と振興で町の活性化を図りながら、ふるさと教育で文化の担い手育成にも積極的に努めていく」と説明した。

　主な事業をみると、入学祝品贈呈や制服購入費用を全額補助する「平取高校教育振興事業」で引き続き特色ある学校づくりに取り組むほか、指導体制強化教員や講師、特別支援教育支援員の配置などで学校指導体制の強化を図りながら、ふるさと教育の充実に向けて環境整備を進める。

　このほか、新規に民芸品共同作業場整備事業に二億二千八百七十三万円を措置し、老朽化した作業場の建て替えに着手。「つくる・見せる・育てる」をテーマにアイヌ文化の伝承と振興を図りながら、将来的には〝学べるアカデミー〟としての活用も検討している。

　主な教育関連事業はつぎのとおり（金額単位・万円）。

▽奨学資金貸付＝六一八

▽外国語教育支援＝一、〇一九

▽平取高教育振興＝一、一八〇

▽ふるさと親子留学支援＝一、〇九四

▽学校指導体制強化＝三、三六一

▽児童生徒通学支援＝四、八七三

▽小・中学校整備＝一、七六五

▽町有バス運行＝三、五三二

▽文化的景観保護推進＝一、九四一

▽アイヌ文化博物館＝二〇五

▽開拓財産整備＝一、二六七

▽地域づくり・文化団体等活動支援＝六三六

▽各種スポーツ支援＝三三〇

▽町民体育館体育室整備＝二六〇

▽学校給食運営＝二、八四〇

(市町村 2017-03-03付)