北見市版キャリアノート　連続性もった指導可能　市校長会中心に作成

（関係団体 2020-04-03付）

表紙には、ミントくん（左）とペッパーちゃんのイラストを使っている

　【網走発】本年度からキャリア・パスポートの導入が始まったことを受け、北見市では、北見市校長会（佐藤亮会長）が中心となって『北見市版モデル　キャリアノート』を作成した。道キャリア教育・進路指導研究会が作成したものをベースにしており、児童生徒が自己を振り返ることができる内容となっている。作成を主に担当した常呂中学校の山中高弘校長は「連続性をもった指導ができるのでは」と期待している。

　キャリア・パスポートは、小学校から高校までの特別活動をはじめとしたキャリア教育にかかわる活動について、学びのプロセスを記述し振り返ることができるポートフォリオ的な教材。文部科学省が例示した資料を参考に、各地域や学校で柔軟にカスタマイズし、ことし４月からすべての小・中・高校で実施することが求められている。

　北見市校長会では、常呂中の山中校長が会長を務める道キャリア教育・進路指導研究会が作成した『北海道版モデル　キャリアノート』をベースにし、市教委に働きかけ市独自のキャリアノートを作成した。

　内容をみると、小学校では、自分の将来の夢、学級や家庭での取組を分析するとともに、１年間の頑張りを振り返る内容となっている。

　中学校になると、進学や就職など具体的な進路に踏み込んでいる。

　また、表紙や資料には市のキャラクター・ミントくんとペッパーちゃんのイラストを使用し、特色を出している。

　市内の各小・中学校には、データで提供し、各学校の実情に応じてアレンジすることが可能となっている。

　山中校長は「未来に向かってたくましく生きる子どもたちを育むため、これまで学年や校種間で細切れになっていたキャリア教育について、連続性をもった指導ができるのではないか」と期待している。

(関係団体 2020-04-03付)