授業時数確保へ長期休業短縮　一定の目安示す方針　教育委員会で札幌市教委

（コロナウイルス関連 2020-05-07付）

感染拡大防止の観点から席の間隔を広げて開催

　札幌市教委は４月２８日、市内のＳＴＶ北２条ビルで第８回教育委員会会議を開いた。新型コロナウイルス感染症について、２８日以前の市教委の対応について報告。臨時休業の影響で不足する授業時数確保のため、長期休業期間の短縮について市教委で一定程度目安を示すこととした。

　会議では、担当者が４月２８日以前の市教委の対応について報告。市立幼稚園や学校を臨時休業としたほか、臨時休業の実施に伴う学習などの対応について紹介した。

　学習などの対応では、毎週、小・中学校の各学年ごとに学習課題を提供していること、児童生徒の心のケアに向けて、メンタルヘルスなどに関するコラムをホームページで掲載していることなどを説明。感染症の拡大防止に向けて教職員の在宅勤務を導入したことも紹介した。

　委員からの夏季休業や冬季休業の短縮に関する質問に対して、臨時休業の影響で不足する授業時数確保のため、長期休業期間の短縮について、今後、市教委で一定程度目安を示すこととした。

　また、学習機会の確保に向けてＩＣＴの活用のほか、個別のフォローアップを行うなど、教育の格差が生じない取組を要請。学校再開に当たっては、学習のケアにより一層努めるよう求める声も上がった。

　市教委は、今後も児童生徒の支えとなるよう、学習課題の提供や心のケアに努めていく方針を示した。

(コロナウイルス関連 2020-05-07付)