札幌市所管保育所等の保育料　登園自粛中の料金返還　４～６月分日割り計算

（コロナウイルス関連 2020-05-07付）

　札幌市子ども未来局は、新型コロナウイルス感染症拡大防止に関する対応として、保育所等の登園自粛等に伴う子どもの保育料を保護者へ返還する。市が所管する４９５園の保育所等に対し、登園を自粛した子どもの保護者へ４～６月分保育料の返還手続きを行うもの。保育料は登園自粛によって休んだ日数を市に報告し、日割り計算する。

　市は２月末から４月２２日までの５回、各保育所等を通して保護者へ通知「新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のための登園自粛要請について」などを発出。

　道における緊急事態措置解除までの間、感染拡大防止のため、在宅が可能な保護者に対しては、子どもの登園を控えることを要請した。

　第２回臨時市議会では、２１０１億円の補正予算が成立。うち、私立教育・保育施設給付費等として一般会計１億７７００万円を計上した。

　４月から６月までの欠席率を約６割と見通し、市が所管する保育所等（保育所・認定こども園・地域型保育事業所）に通う子どもの保護者に対し、登園自粛等を行った場合に返還するとしている。

　本年度、市が所管する保育所等の園数は、保育所は公立と私立合わせて２６０園、認定こども園は９４園、地域型保育事業所は１４１園。　

　保育所については市が保育料を徴収し、市から園に通う保護者に対して返還手続きを行う。

　認定こども園と地域型保育事業所については、園が保護者から保育料を徴収しているため、日割り計算による減額分を市が補てんする。

　保育料の返還手続きの流れは、４月分の保育料を保護者から一旦徴収。各保育所等において登園自粛等を行った日数を市に報告したあと市で日割り計算し、約２ヵ月後に保護者へ返還する。

(コロナウイルス関連 2020-05-07付)