芽室町地域おこし協力隊員発案　勉強・運動動画を公開　休業中の児童生徒支援

（コロナウイルス関連 2020-05-07付）

編集作業中の芳野さん

　【帯広発】芽室町教委は４月２４日、動画共有サイト上で地域おこし協力隊の家庭学習支援プロジェクトをスタートさせた。芽室町教委社会教育課職員の芳野都馬さんが学習意欲を養う「机に向かうきっかけ」、サッカー選手の松尾雄斗さんが一人でできるサッカー競技指導「ボールタッチチャレンジ」の動画を公開。芳野さんは「できる限り学校の休業期間中に毎日でも動画を公開したい」と話し、「学習支援アプリの紹介や既存の教育系動画の紹介など、子どもたちの知りたい気持ちに応えていきたい」と話している。

　町教委は、新型コロナウイルス感染症対策で休業している町立学校の児童生徒の家庭学習や運動を支援する家庭学習支援プロジェクトをスタート。４月２４日から動画共有サイトＹｏｕＴｕｂｅの「北海道芽室町地域おこし協力隊」チャンネルで２本の動画を公開している。

　地域おこし協力隊隊員で町教委社会教育課に所属する芳野さんによる「机に向かうきっかけ」では、子どもたちに向けた家庭学習の進め方や勉強で意識するポイントを指導。家庭学習に取り組むきっかけづくりとして、①勉強が終わったあとのご褒美を決めておく②勉強を始める時間にアラームをセットしておく③勉強量を見える化する―の３点を示した。

　③では、スマートフォンアプリやノートに勉強時間をメモすることで、家庭学習が習慣化でき、各科目をバランスよく勉強できることを伝えている。また、動画では、「コロナウイルスに負けずに、家庭学習に取り組んでいこう！」と力強く子どもたちを応援している。

　同じく隊員で、町教委と協定を結ぶサッカークラブ十勝スカイアースの選手である松尾さんは、サッカーボールを使ったリフティングにチャレンジする動画を公開している。

　社会教育主事資格や中学社会と高校地理歴史教員免許を取得している芳野さんは「できる限り学校の休業期間中に毎日でも動画を公開したい」と話す。今後、更新していく動画については、コメント欄を使って子どもたちのニーズを把握するとともに、教員や地域住民にも動画制作に協力してもらいたいとし、「学習支援アプリの紹介や既存の教育系動画の紹介など、子どもたちの知りたい気持ちに応えていきたい」と話している。

(コロナウイルス関連 2020-05-07付)