道高教組と道教組 感染対応で要請 定期的なPCR検査を(関係団体 2021-05-27付)
道高教組(尾張聡中央執行委員長)と道教組(中村哲也執行委員長)は14日、道教委に対して新型コロナウイルス感染の急拡大への対応に関して要請した。「感染者の若年化、感染力の強い変異株の流行を踏まえ、児童生徒、学校職員への定期的なPCR検査実施に向けての措置」などの8項目を示し、感染拡大防止の取組をより実効あるものにするよう求めた。
要請の概要はつぎのとおり。
新型コロナウイルス感染者が1日700人を超え、さらに拡大する傾向にあり、札幌市においては医療提供体制がひっ迫している状況にある。道内の小・中・高校の中にも感染が広がり、集団感染となったり、学年・学級閉鎖に追い込まれたりという事態も生まれている。
そのような中、道教委は5月8日付で「“まん延防止等重点措置”を踏まえた学校における新型コロナウイルス感染症対策について」を通知した。そこでは、「ICTを活用した学びの保障」「1日の授業時間の削減」「学校行事の実施見合わせ」等が挙げられている。
全道各地それぞれの学校では、この1年以上、目の前の子どもたちの命と健康を守るため、様々な制限の中で窮屈な思いをし、業務の追加で疲弊しながらも感染防止に努めてきた。
児童生徒への感染も広がりを見せている状況で、各学校の努力を励まし、感染拡大防止の取組をより実効あるものとするため、以下のことについて要請する。
▽感染者の若年化、感染力の強い変異株の流行を踏まえ、児童生徒、学校職員への定期的なPCR検査実施に向けての措置を講ずること
▽1人1台の端末の利活用には、市町村・学校間の取組状況に違いがあるため、ICTを活用した学びの保障を一律に押し付けないこと。活用に踏み切る場合には、各家庭の通信環境によって格差が生じないよう、必要な措置を講ずること
▽感染場面の低減を図る1日の授業時間の削減や学級閉鎖・休校の判断を学校現場がちゅうちょなく適切に行うために、時数回復については各学校の判断に基づき弾力的に扱えるようにすること
▽中体連・高体連などの大会開催・延期・中止の判断は、感染状況・対応措置を踏まえて適切に判断するよう関係団体に要請すること。また、感染防止に必要な経費を補助すること
▽修学旅行等の学校行事の変更については、各学校で慎重に判断するものとし、その中止・延期に伴う費用については保護者や教職員の負担とならないよう、必要な予算措置を講ずること
▽感染拡大防止策の強化による教職員の負担増に対し、スクール・サポート・スタッフ等の増員を図るとともに、調査・報告などの業務を大幅に削減すること
▽日々感染のリスクにさられながら勤務する教職員とその家族の命と健康を守るために、弾力的な勤務対応が可能であることをあらためて周知徹底すること。また、校内で陽性者が発生した場合のPCR検査や疫学調査、保護者連絡等の対応を、教員特殊業務手当の非常災害時の緊急業務に位置付け、手当を支給すること
▽教員採用候補者選考検査について、感染者や濃厚接触者、感染の疑いがある受検者が受検を控えた場合、再選考検査の実施など救済措置を講じること
(関係団体 2021-05-27付)
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