新十津川町４年度教育行政執行方針

（市町村 2022-03-08付）

久保田教育長

　【岩見沢発】新十津川町教委の久保田純史教育長は４年度教育行政執行方針において、中学校で家庭学習に有効なオンラインＡＩドリルを導入する考えを示した。また、小・中学校・農業高校が連携し、田植え・稲刈り体験、先端技術を駆使したスマート農業体験学習会を行うとした。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼確かな学力の育成

　子どもたち一人ひとりの可能性を引き出すためにタブレットを活用し、自ら学ぶことに興味を持つ主体的な学びと意見交換や議論する対話的な学びを通じて創造する深い学びやプログラミング教育を行い、分かりやすい授業改善を進めていく。

　小学校の外国語、中学校の英語の教科でデジタル教科書を使用し、個別最適な学びを推進していく。

　小学校では、学習理解度と授業の質の向上を図るため、小学５・６年の国語・算数を教科担任制で行い、５・６年の理科および４年から６年までの音楽で専科指導を継続していく。

　小学３・４年の外国語活動および５・６年の外国語で専科指導を行うほか、任期満了となるＡＬＴ１人の任用を延長し、指導の充実と異文化や国際性のかん養に努めていく。

　中学校では、タブレットを利活用するため授業の振り返りや家庭学習に有効な学習コンテンツとしてオンラインＡＩドリルを導入する。

▼特別支援教育の充実

　学習活動のサポートや児童の安全確保のため、学級支援員を１人増員し、教職員と支援員できめ細かな指導の充実に努めていく。

▼郷土愛・キャリア教育の推進

　町の開拓の歴史と文化を理解し郷土愛を育むための母村（奈良県十津川村）訪問交流事業は、コロナ禍によって２年間中止となったため、小学生は５年、中学生は全学年を対象として実施する。

　町の基幹産業である農業の田植え・稲刈り体験、先端技術を駆使したスマート農業体験学習会を農業者や関係機関の協力を得て、小・中学校・農業高校が連携して行っていく。

▼健やかでたくましい心身の育成

　子どもたちの傾向を的確に捉え運動習慣や生活習慣の改善に努めるとともに、体育の授業に専門講師を招き、体力・運動能力の向上に取り組んでいく。

　学校給食については、栄養教諭を中心にきめ細かな食育指導を行い、農家、農業高校やＪＡなどの協力のもと、雨竜町を含めた町内産生鮮野菜５０％使用の地産地消を進めていく。

　給食調理用の甘味料として町産お米シロップをパンや副食に使用するほか、母村の特産品を使用した絆給食など安全・安心でおいしい学校給食を提供していく。

▼魅力ある農業高校づくりへの支援

　遠隔地通学者通学費や資格取得および実習、町内外のイベントで着用する町のＰＲキャラクター「とつかわこめぞー」入りのポロシャツ購入などを助成し、生徒に選ばれる学校づくりへの支援を継続していく。

(市町村 2022-03-08付)