鹿部町など　５年度から子育て支援　町内高校生に月額１.５万　６年度から教育旅行費等無償化

（市町村 2023-03-07付）

　【函館発】鹿部町と町教委は５年度から３ヵ年計画で、新たに子育て支援事業に着手する。本年度策定した「子ども未来きらきらプラン」をもとに、３年間で総額１億５４００万円余りを投入。５年度からは町内の高校生を対象に月額１万５０００円を給付、６年度からは町内小・中学校児童生徒が実施する教育旅行や制服購入費、給食費を完全無償化するなど、抜本的な子育て対策に取り組む。

　全国的に課題となっている人口減少に伴う、少子化対策として実施するもの。

　町は本年度、子ども子育て支援事業計画における事業を具体化した子ども未来きらきらプランを策定。プランは５年度から７年度までの３ヵ年計画で子育てに関する支援事業を推進する。

　５年度は２１０６万円を予算案に計上し、子育て世帯を対象とした２点の給付事業に着手。新生活応援給付金では、中学校・高校卒業時にそれぞれ１０万円を支給する。高校生応援給付金では、高校生活の３年間、年間約８０人程度の対象者に対し、月額１万５０００円を給付。これまで実施していなかった通学・下宿代等に関する経費として支援する。

　次年度以降のスケジュールでは、６年度に４３４２万円を投入し、小中学生の宿泊研修および見学旅行費と給食費のほか、中学生の制服を完全無償化。無償化に伴う制服の在り方については今後検討していくとしている。

　７年度は８９６６万円余りを充て、町内のしかべ幼稚園を幼保連携認定こども園に移行することに伴い、０～２歳児の保育料を完全無償化する方針。

　子育て対策の推進について、児玉貢教育長は「町民の負担軽減はもちろん、人口減少対策にもつなげていきたい」と話している。

(市町村 2023-03-07付)