まくべつ学園　小中一貫教育の在り方　義務教育学校　または施設一体型　４月に保護者アンケート

（市町村 2023-03-06付）

　【帯広発】幕別町立幕別小学校・幕別中学校からなる「まくべつ学園」において、小中一貫教育の在り方と施設整備の方向性が検討されている。学校運営協議会や町教育委員からは、小中一貫教育の充実に向けて施設一体型もしくは義務教育学校による推進に賛成の声が上がっている。学園は４月に保護者アンケートを実施し、町教委と共に検討を進めていく。

　まくべつ学園は元年度から、施設分離型の小中一貫教育を推進。義務教育９年間を見通した計画的・系統的な学習指導や生徒指導によって、学力向上や中１ギャップの緩和に成果が出ている。

　学園の児童生徒数は、令和２７年度までに減少傾向となる見込み。幕別中は本年度、通常学級３学級・特別支援学級２学級で編成しているが、７年度には特別支援学級が６学級に増加することが推測されている。

　また、幕別小は築４０年を超え、劣化状況評価から長寿命化工事の次期対象施設となっている。

　現状を踏まえ、町教委は昨年「幕別小学校と幕別中学校の今後の小中一貫教育の進め方について」を策定。①施設分離型の小中一貫型小・中学校②既存施設を活用した施設一体型の小中一貫型小・中学校③既存施設を活用した義務教育学校―の３点を検討事項とした。

　学園の学校運営協議会では、小中一貫教育を推進する上で「施設一体型が望ましい」という意見が上がった。２月中旬に開かれた総合教育会議では、施設一体型および義務教育学校について積極的に意見交換した。

　幕別中を活用する場合、９学級分の教室を設置しているため普通学級分は確保できるが、特別支援学級の教室が足りないことが課題となる。職員室や渡り廊下の位置などを考慮すると、増築の可能性が高いとしている。

　今後、学校だよりを活用して保護者への情報発信を行い、４月に施設一体型および義務教育学校に関してアンケート調査を実施する予定。

(市町村 2023-03-06付)