５年度道立高校長の庁内公募　留萌・滝澤氏ら２人に　高校改革実現へ取組展開

（人事 2023-03-23付）

　道教委は５年度道立高校長の庁内公募の結果を公表した。留萌高校には現利尻高校の瀧澤共喜校長、当別高校には現伊達緑丘高校の保格秀規校長がそれぞれ決定。新しい伝統校の構築を図る「るるもっぺプロジェクト」や地域課題の解決に向けた探究的な学習に取り組む「北海道CLASSプロジェクト」など高校改革の取組を展開する。

　道立高校長の庁内公募は「地域創生に向けた道立高校の魅力化」「ICTを活用した新たな学びの実践」「働き方改革の新たな取組・実践」に意欲とアイデアを持って取り組む校長による高校改革を進めるため、令和２年度人事から実施しているもので、これまで鵡川高校など９校で公募校長が採用されている。

　５年度は留萌、当別の２高校を庁内公募の対象校として指定して募集した結果、校長６人、教頭４人の計１０人が応募。昨年１１月に教育長ら道教委の幹部職員による面接選考で改革実現のアイデアや達成に向けた戦略について発表し、総合評定が特に良好だった２人を決定した。

　留萌高の公募校長に決定した瀧澤校長は「新しい伝統校の構築（るるもっぺプロジェクト）」に３ヵ年計画で取り組む。普通科に７年度から単位制が導入される工業科と商業科、そして普通科の３学科併置を生かしたカリキュラム編成や、単位制の利点を生かした多様な進路希望の実現に向けた取組を推進する予定。

　当別高に赴任する保格校長は、道ＣＬＡＳＳプロジェクトを推進して先人の開拓者精神の継承や未来を拓く教育活動を推進するほか、小・中学校、義務教育学校との連携を目指した取組を展開する。

(人事 2023-03-23付)