根室校長会　総会・研修会　近藤会長を再任　チームの力結集し活動推進

（関係団体 2023-04-24付）

根室校長会総会・研修会

【釧路発】根室管内校長会は１４日、道立北方四島交流センターで第５３回根室管内校長会総会・研修会を開き、本年度の運営方針や活動計画を決定した。会長には別海町立上西春別小学校の近藤康校長を再任。近藤会長は「チーム根室」の力を結集し、校長会としての活動を推進していくため、さらなる結束を呼びかけた。

　冒頭、あいさつした近藤会長は、一般的な経営者の仕事にはスキルだけではなく、センスが必要であるとした上で、学校の経営者である校長は、常に自分のセンスを磨く意識を持って学校経営に当たらなければならないことを強調。センスある校長の姿を示すことで、教職員に管理職の魅力を伝え、後継者育成にも結び付くとした。校長会の活動が、意図的に設定されたセンスを磨く場となるよう、明確な経営ビジョンと強いリーダーシップを求めた。

　来賓として、日向正明根室教育局長と波岸克泰根室市教委教育長があいさつ。

　日向局長は、管理職としての３つの資質・能力①深い愛情とリーダーシップ②経営ビジョンの具現化③家庭地域との連携―を提示。校長がマネジメント能力を発揮し、教育目標達成に向け、働きやすい環境や開かれた人間関係などに力を入れるよう期待を寄せた。

　波岸教育長は、令和の日本型学校教育に触れ、教える授業から個別最適な学びと協働的な学びを通した「子どもが主役の授業」の大切さを強調。教師主導からの脱却を図るためにも、校長自らの授業観・学習観の転換の必要性を訴えた。

　このあと、根室教育局の森下智之教育支援課長が「授業で勝負できる教員の育成を目指して」と題して講話を行った。令和の日本型学校教育の実現に向け、実践例などを交えながら、子どもが主役になる授業観などについて解説した。

　運営方針として①情報提供や解決策の提案②道や国の諸改革の動向を踏まえた適切な対応③地域に開かれた学校経営の改善・充実④会員相互の連帯意識や組織の強固な体制づくり―の４点を提示。

　活動の重点は、家庭や地域社会に信頼される学校づくりや、社会に開かれた教育課程の実現を図る教育課程の編成・実施・評価・改善の推進など６点について確認し、新しい時代に求められる学校づくりに向けてリーダーシップを発揮することを求めた。

　このあと、運営・活動方針などについて協議した。

　本年度の役員はつぎのとおり。

＝敬称略＝

▽会長＝近藤康（別海町上西春別小）

▽副会長＝根本渉（別海町別海中央小）、古森康晴（中標津町中標津東小）

▽事務局長＝齋藤征志（根室市光洋中）

▽会計＝岡部臣也（別海町上風連中）―新

▽監事＝飯田雄士（根室市北斗小）―新、滝泰英（中標津町計根別学園）―新

▽研修部長＝植島博幸（根室市花咲小）―新

▽経営部長＝谷村靖志（中標津町広陵中）―新

▽情報部長＝丹野聡（標津町川北小）―新

▽対策部長＝小崎伸人（別海町野付中）―新

(関係団体 2023-04-24付)