道へき複連が５年度定期総会　９月に洞爺湖町で大会　役員改選　温泉委員長を再任

（関係団体 2023-05-22付）

　道へき地・複式教育研究連盟（委員長・温泉敏美瑛町立美沢小校長）は１２日、ホテルライフォート札幌で５年度定期総会を開催した。事業計画では、９月に洞爺湖町で開催する第７２回全道へき地複式教育研究大会胆振大会（ファイナルステージ）を成功させるとともに、６年度および７年度に上川大会を開催することを確認した。役員改選では、温泉委員長の再任を決めた。

　温泉委員長はあいさつで、前年度の胆振大会ファーストステージの成果を振り返りながら、各地区の実践を土台に一層の研鑚を呼びかけた。

　議事では、組織検討委員会が取りまとめた「組織検討に関わる各地区の現状と課題」最終報告案を確認。円滑な教科指導・教育課程等の編成に向けて、根本的な定数是正が必要とするとともに、ＩＣＴのより効果的な活用に向けた通信環境の整備、サポート体制の構築等などについて、引き続き関係機関等に要望を重ねることを申し合わせた。

　５年度事業計画については、活動の具体的内容として①「へき地性」「小規模校」「複式形態」の３特性を生かした教育の充実を図るための研究活動をより一層強力に推進する②組織の強化と充実に努める③教育条件の整備と拡充に努める④関係機関・関係団体との連携を一層強化する―の４点を決定した。

　第１０次長期５ヵ年研究推進計画の最終年次に当たる本年度は、９月１３、１４日の２日間、洞爺湖町を主会場に開く第７２回全道へき地複式教育研究大会胆振大会（ファイナルステージ）を成功させ、全道への成果普及および地域に根差した教育の創造を推進することを決めた。６年度は第７３回教育研究大会上川大会（ファーストステージ）を開催する。

　全国大会関連では、１０月１２、１３日の２日間、兵庫県で開かれる第７２回全国へき地教育研究大会兵庫大会の概要をはじめ、６年度以降の大会スケジュールを確認した。

　総会後は役員研修会を開き、道立教育研究所の中澤美明所長が「ICT活用と授業観の転換」をテーマに講話した。

　本年度役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽顧問＝柿崎秀顕（全国へき地教育研究連盟会長）

▽委員長＝温泉敏（美瑛町美沢小）

▽副委員長・総務部長＝小野田年克（幕別町明倫小）

▽副委員長・研究部長＝前田道弘（白老町白老中）―新

▽監査＝小島康秀（稚内市大岬小）―新、國行宏昭（岩見沢市メープル小）―新

▽財政部長＝北村剛（千歳市駒里小中）

▽事務局長＝井上隆一（占冠村占冠中央小）

▽事務局次長＝道下誠（積丹町美国小）―新

(関係団体 2023-05-22付)