札幌平岸高台小 40周年祝う会 笑顔あふれる学校に より良い学校へ取組発信( 2023-11-16付)
札幌市立平岸高台小学校(野村淳一校長)は6日、同校で開校40周年を祝う会を開催した。全校児童282人が、主体的に取り組んできた学校づくりの活動を発表。「あいさつで笑顔あふれる学校にしたい」「学校を温かい言葉でいっぱいにしたい」など、より良い学校にするための思いと取組を発信した。
同校は昭和59年に開校。豊平区のシンボルであるリンゴにちなみ「笑顔あふれるりんごっ子」の姿を目指した教育活動を進めている。
ことし開校40周年を迎えるに当たり、児童が主体的に学校づくりに参画する「りんごっ子“こどもまんなか”プロジェクト」を企画。札幌市教委が推進するさっぽろっ子宣言「プラスのまほう」に基づく自治的な活動として位置付けた。
児童一人ひとりが「~したい」という思いを実現するための取組を主体的に考え、学年ごとに進めてきた。祝う会で活動内容を発信し、学校や地域づくりへの参画意識をさらに育んでいくことを目指した。
開会に当たり野村校長は、開校10周年の際にも同校で勤務していたことに触れ「同じ学校で2回節目を迎えることができて幸せ」と話した。また、多くの人々の協力によってこの日を迎えたことに謝意を示しつつ「これからの平岸高台小の歴史を築いていくのは私たち。皆さんの手で、すてきな学校、自慢できる学校をつくっていこう」と呼びかけた。
セレモニーに移り、各学年が「プラスのまほう」に基づき取り組んできた、これからの学校づくりに向けた活動を発表した。
1年生は、生活の「秋探し」の活動と合わせてごみ拾いを行うなど、校内や周辺の美化活動を行った。
2年生は、生活の授業で様々な職業の人にインタビューする活動に取り組む中で「先生方のことも知りたい」という思いが芽生えたことから、インタビューを通して児童たちを支える教職員の仕事に迫った。
3年生は「あいさつで笑顔あふれる学校にしたい」とあいさつプロジェクトを推進。グループに分かれ、ポスターの作成、あいさつポストの設置、コンクールの開催などの取組を企画した。
りんご学級は、通常学級や、パートナー校である平岸西小学校の特別支援学級との交流など「もっとたくさんの人と仲良くなりたい」という思いを実現するための取組を進めた。
4年生は「学校を温かい言葉でいっぱいにしたい」との思いから、すてきな言葉や言われてうれしい言葉を募るコーナーの設置、ポスターの作成などに取り組んだ。
5年生は、通学路にあるシェルター階段に着目。通学路を通る地域の人たちが「笑顔で快適に使えるようになってほしい」と、ポスターなどを掲示して美化を呼びかけていく計画だ。
6年生は、総合的な学習の時間で取り組んだヒグマに関する学習を通して「ヒグマと人が共生できるようにしたい」との意識を抱いた。ヒグマが人里に来ないようにするためには、ごみがない場所にすることが重要と考え校区内のごみ拾いを実施。花壇の中や車道の脇など目立たない場所にごみが落ちている傾向が明らかになったことから、花壇の整備やポスターによる啓発などに取り組む。
同校は、児童たちの活動が持続可能なものとなるよう、今後検討していく考え。
( 2023-11-16付)