【解説】大卒予定者の就職内定状況
(解説 2017-11-24付)

 文部科学省と厚生労働省がまとめた三十年三月大学等卒業予定者の就職内定状況調査結果(十月一日現在)によると、大学生の就職内定率は前年同期比四・〇ポイント増の七五・二%で、平成九年三月卒の調査開始以来、この時期では過去最高となった。

 調査は、国公私立大学、短期大学、高等専門学校、専修学校専門課程合わせ百十二校を抽出して実施。対象者は六千二百五十人。短期大学は女子学生のみ、高等専門学校は男子学生のみを抽出した。

 調査結果をみると、大学の就職内定率は四・〇ポイント増の七五・二%で、この時期では過去最高。このうち、国公立は五・七ポイント増の七三・三%、私立は三・三ポイント増の七五・七%だった。

 また、短期大学は二・二ポイント減の三九・四%、高等専門学校は一・三ポイント減の九四・四%、専修学校専門課程は一・二ポイント増の五五・〇%。

 大学、短期大学、高等専門学校を合わせた大学等全体は三・〇ポイント増の七二・六%。大学等に専修学校専門課程を含めると二・八ポイント増の七〇・八%となる。

 大学卒業予定者全体(就職希望者のほか、進学希望者、自営業、家事手伝いなど含む)に占める内定者の割合は五九・四%。

 男女別の内定率は、大学生の男子が五・二ポイント増の七四・五%、女子が二・四ポイント増の七六・〇%。このうち、国公立では、男子が七三・八%、女子が七二・七%。私立では、男子が七四・七%、女子が七七・一%となっている。

 文系・理系別の内定率は、文系が三・〇ポイント増の七四・四%、理系が七・九ポイント増の七八・六%だった。

 地域別では、関東地区の内定率が七九・八%と最も高かった。

(解説 2017-11-24付)

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